▼担当学生記者
小西麻喜(22歳:取材時)
▼取材日
2002/1/16(水)
▼取材時間
13:00~15:00
▼取材地
ホテル@赤坂
▼取材の雰囲気
多田さんが宿泊されている赤坂のホテルの部屋で取材させていただきました。柔らかな関西弁で、巧いたとえをはさみながらのお話で、そのダンディーさにただただうっとりの2時間でした。
今だけじゃなくて、明日に活きていく。
担当学生記者:
小西麻喜(22歳:取材時)
多田さんの作品は私の本棚にもたくさんあり、その作風から、主張・個性の強い人を想像していましたが、見事に裏切られました。
その柔らかな雰囲気、語り口。そして話の内容にも全く強い主張はなく、「仕事に好き嫌いを持たない、断ったことはない」というその言葉も素直にうなずけるものでした。
だからといってただ柔らかいだけではなく、強い芯を感じさせてくれました。しっかりとしたモノを心に持ちながらも、決して押し付けがましくはない。そういう強さもあるんだということを初めて知りました。
最も印象に残ったのは、『一つのテーマに対して何案もアイディアを出す』という話です。仕事は速く正確にこなすことが大事だと考えがちな私にとって、たった一つの結果を出すことよりも、その過程で次に繋がるものを生み出していくことがより重要だと気づかされました。
キャリナビの活動の中で、「経営で難しいのは興すことよりも継続させることだ」と聞いたことを思い出しました。多田さんのくれた一つのヒントは、何かを継続していくために最も重要なことの一つではないかと思います。
全てのものにいいところがある。
同行学生記者:
浜屋公紀子(23歳:取材時)
一番印象に残った話は、自分は人とか作品とか絵に関しては、好き嫌いがないんだ。ということです。多田さんご自身は、ただのバカなんだろうね、とおっしゃっていましたが、、。
でも、その「バカ」がお仕事をしている上で、とても重要なのだというかんじがしました。
驚いたことに、依頼された仕事を断ったことがないそうです。どこで新しい出会いがあるかわからないし、どこで人と人がつながるかわからない。そう思うと断れない、と。断ればよかったと思ったことがない代わりに、ひとつひとつの仕事をして、なにか必ず新しい発見がある。だからこそ、それぞれの作品の、あれが悪いこれが悪いということはなく、全てのものにいいところがある、と思えるのではないでしょうか。
そうして受けるしごとは、多いときで月40冊!!たまげました。。でも、多田さんは、量をこなしてきたことで多田さんのスタイルというものが見えてきたのだと言います。一冊のデザインにしても、ひとつではなくいくつかのアイデアを出すのだそうです。
はじめからひとつに絞ってしまうと、それ一本で勝負しなくてはならない。でもたくさんアイデアがあると、たくさん広げた中から、切っていって一番ベストなものを選び出す。お料理やさんで、お茶漬け一品をだすのではなく、松花堂弁当を出すようなものだそうです。お茶漬け一品だすほうが、きっとすごく難しいと思う、とおっしゃっていました。