▼担当学生記者
筈井淳平(19歳:取材時)
▼取材日
2001/6/24(日)
▼取材時間
13:30~
▼取材地
バイオリン工房クレモナ
▼取材の雰囲気
自分で決めて行ったほうがいい
担当学生記者:
筈井淳平(19歳:取材時)
岩井さんは自分が望むことを第一に重視する方です。そして何かしたいことがあると、それをするためにどうするか、ということを、誰かの助けを借りても借りずとも、最終的には自分の意思に責任をおいた上で考え、実行する。そしてそのプロセス・結果に「喜び」というものは存在する--そんなことを仰っていました。
僕たちって何か「こうしてほしい」とか「ああしたい」とかいった、いろんな希望や欲望を持ちます。けれどもそこに「これは自分が言ったことなんだぞ」という責任みたいなものを持つことを忘れているんじゃないかと、ふと思いました。何か困ったことが起きたとき、一番頼るべき人って「自分自身」ですよね。けれどもそこで自分自身が「頼りないなぁ」って思ったらダメなんです。関係のない他人に委ねちゃうから。予備校生のパターンに例えたら、有名な先生の講義を受講登録することだけに精一杯、登録できたらもう大丈夫と思い込む、そんな感じでしょうか。無意識に自分の運命を他人に決めてもらおう(そんなことできないんですけど)とし、結局それは自分で運命を決めている、ということに気が付かない。気が付かないと、それって何かといい加減な結果をもたらすんでしょう。そしてそこには「喜び」がない。
岩井さんの半生は、一見何も考えてないような感じがしますが、よく見つめてみると、何かと「自らの意思・責任感」を感じさせられます。そのことは、ドイツのバイオリン作りを紹介されたときに断ったというエピソードを踏まえてもわかることだと思います。困ったときに他人の話をきいても、それは「自分の励ましにしている」わけであって、決してそれを心の拠り所としてるわけではない。この取材を通じて、岩井さんはバイオリン作りの魅力を伝えたかったわけではない、むしろ、「自分なりに考え抜いて実行すること、そしてそこで初めて『喜び』が得られるということ」、それを伝えたかったのではないか、と思いました。そう考えてみると、人生の「厳しさ」と「喜び」は、表裏一体になっていることに気付かされます。...うーん、なんか勝手に悟りを開いたような感じでコワいんですが。
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同行学生記者:
渡辺夏海(21歳:取材時)
私達が訪れたとき、工房には将来のバイオリン職人を目指す若者が一生懸命、修行をしていました。日本各地からこの工房に訪れてくるそうです。今回、取材をした岩井さんは、無一文で単身イタリアに渡り、そこで国立学校に通い、現地の若手職人に混じってバイオリン職人を目指したそうです。学校を卒業後は、労働ビザを取得し工房をイタリアに建ててそこで職人として生活をスタートし最後には、家を建てる位の成功を収めた方です。バイオリン職人として日本で生計を立てるのは相当厳しいらしく、もしこの道を目指すのであれば相当の覚悟をした方がいい、と何度もおっしゃっていました。
岩井さんは、もともと競輪でオリンピックを目指し実業団に入って頑張っていたのですが、故障のため敢え無くその夢をあきらめ一年間ほど次の道を模索していた時もあったそうです。自分で見つけた道を一生懸命に進むことの大切さを学んだ取材でした。
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同行学生記者:
西村まゆみ(0歳:取材時)