▼担当学生記者
渋谷義貴(21歳:取材時)
▼取材日
2001/12/14(金)
▼取材時間
13:00~16:00
▼取材地
キャリナビ事務局@本郷三丁目
▼取材の雰囲気
自分の弱さを認めれば、飛び込むことに恐怖は無い
担当学生記者:
渋谷義貴(21歳:取材時)
割に合わない仕事だなぁ、と。舞台監督は、イベント(今回は演劇に限定)の裏を支える重要なポジション。が、実際に聞くと、その仕事内容の細かさ、多さ、それに伴う責任感の重さに驚きました。
例を挙げると、舞台上の演出で火を使うとします。だれが、開演何分後に、なにで、どんな風に、火を点け、どうやって消すのか。さらに、もしもの場合を想定し、誰が何でどんな風に消火作業にあたり、非難経路、消火器の設置場の確認、等など…を書類にまとめて管轄の消防署に届を出し、認可をもらい、それを劇場に掲げる。
ただ、火を使うという事がこれだけの作業を生みます。どんな細かいことにもチェックをいれ、それに全ての責任を持つわけです。
「幕が降りたときに観客から拍手を頂いた時が一番の喜び」例えるなら、その喜びは何に似ていますか?と訪ねたら、「言葉にできない、理屈じゃない」やっぱり…そうなんですよ。
超現実的な目で、舞台に携わる、舞台監督。なのに、結果が形としては見えずらい。本当に陰の職業なのかもしれない。
責任
同行学生記者:
高橋健一(22歳:取材時)
当たり前ですが、「舞台」の「監督」が舞台監督です。「舞台」の方にかるく関心があって取材に同行したのですが、取材中は「監督」という役割について興味深いお話を聞くことができました。
舞台の進行に関する責任者としての三つの役割は、舞台調整(舞台配置、舞台進行、スケジュール管理、搬入調整、 等)、安全確保(緊急時の非難方法 等)、雰囲気作り(役者・スタッフへの接し方)だそうです。
仕事の大変さは、劇場の大きさ、構造やスタッフの規模・質によるそうです。監督としての仕事の複雑さ、仕事量の多さは本当に面白そうだなと感じました。しかし一方で、そこから発生するのは重い責任です。
責任が重い立場の人間は、その責務を果すために周りの人に厳しくしますが、当然自分自身にも厳しくなければ誰も言う事を聞きません。
舞台監督は舞台の進行に関する様々な事に気をつけ、現場で役者やスタッフに指示し、時には叱責しなければならないそうです。誰かがリハーサルの時間に遅れてきたときに、時間を守らない舞台監督がその人の事を責める事ができるでしょうか。信頼できる監督でなければ、他の誰もついてきません。舞台監督という仕事をやり遂げている伊藤さんも、やはりいろいろな事に対して厳しくしているそうです。
当たり前の事のように聞こえますが、自分は常に人から信頼される行動をとっていると、そう言い切れる人が一体どれくらいいるでしょうか。
余談ですが、自分は小粒のサークルの代表をやっています。小さい組織では、代表者が人間的に信頼されなければ、組織として上手く機能しないなということをよく感じています。団体が小さければ小さいほど団体を引っ張っていく存在である代表がよく見えるからです。代表自身がだらしないのにも関わらず、メンバーに対して厳しく言っていれば、必ず、メンバーは代表に抵抗します。今回の取材は、特に自分自身に対しての戒めとして受け止めようと思いました。