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学生記者の感想

▼担当学生記者
臼井真希(21歳:取材時)

▼取材日
2002/2/27(水)

▼取材時間
09:00~16:00

▼取材地
風の谷幼稚園

▼取材の雰囲気
天野先生は、思いっきり元気よく笑う、とても魅力的な方でした。時がたつのを忘れてしまうほど、お話に聞き入ってしまいました。

思いさえあれば不可能なことはありません
担当学生記者: 臼井真希(21歳:取材時)
川崎にある「風の谷幼稚園」園長先生のお話を伺いました。「思いがあれば不可能なことはない」というような言葉はよく聞きますが、この人ほどこの言葉に説得力を感じさせる人はいないだろうと思いました。「世の中には、こんな人がいるんだー。」と思うくらい、ほんとに強くてポジティブ、そしてものすごい発想力のある方でした。資金集めも土地探しも、いろんな人の協力を得ながらも全てゼロから一人でやり遂げた人なんだから、自立した強い女の人なんだろいうということを予想はしていたのですが、実際にお会いしてお話を聞いてみると、自分の想像をはるかに超えた方でした。
子供の教育にも、一緒に働く先生達の教育にも一切妥協がない。でも、すごく気さくで、よく冗談を言って笑わせてくれるし、とってもあったかいものを感じました。子供達にもすごく慕われていました。 「大人として子供の前でだらしなくあってはいけない、シャンとしていなくちゃ子供は見抜いて先生を甘く見るようになる。自分が何か約束を守れなかった時も、子供だからいいや、じゃいけない。子供にもしっかりと、なぜ守れなかったか納得するように説明をしなくては 信頼関係が築けない」こう天野先生はおっしゃっていました。不必要に子供を甘やかさず、大人と対等の立場で付き合っていて、子供を子供という枠にはめようとしていない、そういう印象を受けました。
将来、人と違うことを恐れず、自分で自分の道をたくましく開いていける、まさにオンリーワンな人間の土台を作る教育だと思いました。先生の話を聞いていると、先生という仕事って魅力的だなーとどんどん引き込まれてしまう感じでした。昨日は、ほんとにすごい方に会えたと思います。

真面目に努力を続けていけば思いは伝わります
同行学生記者: 白鳥洋平(21歳:取材時)
まず、園長の天野先生のお話を聞いて驚いたのが幼稚園設立の経緯です。4億円相当の土地を寄付してもらう事から始まり、「お金を持っている人から資金をもらえばいい!」という理念のもとで始めた資金集め、幼稚園周囲の土地を確保するためにその土地の所有者に土下座までした事(この時は地上げ屋の気持ちがわかったそうです) などとにかく並みの努力ではありません。 もちろん本当に多くの方の協力を得て成し遂げたと言っていました。まさに天野先生の熱意が核となりそこに向かって幼稚園設立に必要な諸条件、協力者が集まってきたといった感じです。
そして、今回の取材のオンリーワンワードはこのお話に関連した事です。「真面目に努力を積み重ねていけば思いは伝わります」こんなにもすごい事を成し遂げた人の言葉だけに説得力がありました。
その他にも天野先生の教育方針、子供に対する気持ち、現在の教育に対する憂いなど全てが熱い語り口でとても印象に残っています。この取材は僕の今までにいった取材の中で一番印象に残るものとなりました。

人の思考の基本となるものは幼児期につくられるんです
同行学生記者: 杉山直哉(23歳:取材時)
自分は幼稚園生と一緒になって遊ぶ気満々で行ったのに、勝手に園児を持ち上げた際に天野さんから叱られ、取材に来たことを一瞬後悔しました。しかし、後から教育方針を聞き、納得しました。取材前の気持ちは「親戚の小さい子と遊ぶ」というものでしたが、一人の大人として園児と接する場合には、それではいけないんだということを肌で感じたような気がします。
園児が泣いたら「泣くな」と言い放ち、悪いことをしたら「コラッ」と恐い顔で怒る天野園長。しかし、子どもたちからは一番好かれてる先生であるように僕の目には映りました。何よりも子供たちのことを考え、その教育を実践している園長先生の深い愛情は、子供たちにもしっかり伝わっているのだな、と思いました。
天野先生曰く「幼稚園のころの教育が核になる」とのことです。僕は保育園だったのですが、そのころを少し思い出してみました。親や、親の代わりによく迎えにきてくれた叔父が、「直矢くんは他の子と目の輝きが違う」と先生からよく言われたそうです。最近、曇りがちな僕の目。あのころの輝きを取り戻し、何にでもがむしゃらに一生懸命取り組んでいこう、と改めて思いました。

人を愛している時が私の一番幸せな時
同行学生記者: 平岡ゆかり(19歳:取材時)
天野先生は厳しくもあり、優しくもある方で、教育に関しては手を抜かない方でした。私達は幼稚園に着いてすぐに、天野さんから「車で来るなら事前に連絡をしてくださ い。とっても大事な事ですから。」と、注意を受けました。それから取材中、話している時も私達に対して鋭い指摘をされ続けていらっしゃいました。一人一人の目を見て、こちらの反応を覗いながら、そして楽しそうに話していたのが印象的で、きっと天野さんにとって若者全員が生徒であり、子供でもあるのだな、と思いました。
オンリーワンワードは、まさに、天野さんが今の職業を選んだ理由でもあると思います。私も最近になって、自分から人と関わろうとすることの重要さを実感してはいたのですが、教育者という、一見指導者的な立場の人が、”人を愛す”ことのできる一番の職業だ、とおっしゃていて、それを聞き、衝撃を受けました。そして、ますます教員という仕事に興味がわきました。
私達が授業を見学させてもらっている間など、「子供にさわらないで」と言われたことですが、それだけ徹底した教育をしている、ということだと思います。私達がいる事で、集中力がなくなり、周りばかり気にしてしまって、子供のそれぞれの自分の世界がもてなくなるのでは、風の谷幼稚園に来ている意味がない、ということだと思います。大人に甘えたり関わることは授業意外でもできるので、幼稚園にいる間は学ぶことを徹底して学ぼう、ということだと思います。それが子供を大人の下のものとして見ず、いつでも対等な立場で付き合う、ということだと天野さんは思っていると思います。大人が”遊んであげる”ことがこの幼稚園では成り立たないのです。

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