▼担当学生記者
楽山仁美(18歳:取材時)
▼取材日
2003/5/13(火)
▼取材時間
14:00~16:00
▼取材地
立田さんの自宅
▼取材の雰囲気
立田さんのご自宅での取材でした。すぐ近くには幼稚園や公園があり、とても静かでゆっくりとした時間が流れていたように思います。立田さんはとてもエネルギーあふれる方だったので、一時間程度の取材でしたが、たくさんの思いを語ってくださいました。
強い思いがあれば必ず伝わる
担当学生記者:
楽山仁美(18歳:取材時)
立田さんは、へその緒寿箱をつくる職人さんとして紹介されたのですが、今日話してみると職人さんというのはちょっと違うかなと思いました。取材をして、立田さんはへその緒寿箱を作るという仕事を通して色んな人に対してのメッセージを込めて作っている人だと思いました。仕事と子育てを両立する大変さがあるけれど、この仕事を通じて自分のお子さんに伝えたい思いがあったり、寿箱が売れた時の一部のお金を障害者の方達に寄付をすることで応援したいという思いがあったり、もちろん寿箱を買うお祖母さんやお母さん、お客さんへ真心を込めて一つ一つ思いを込めて作ったりと、すごく色々な方向に立田さんの強い思いがこの箱一つ一つに詰まっているんだ、と取材をしていて思いました。
モノつくり=身近な人への愛情
同行学生記者:
栗田樹(23歳:取材時)
どんな母親も子供に対する愛情はとても強く持っているはずだと立田さんは仰ってい
ました。母親自身も命をかけて生んだ子供だからです。しかし、日々の生活や育てる事の忙しさ、煩わしさで、子供を産んだときに感じた愛情も見失ってしまいがちで、だからつい子供にきつくあたってしまったり、虐待してしまう親がいるのではないかとも仰っていました。立田さんは子供を思う愛情を忘れてほしくない、またその思いを子供に伝えてもらいたいという気持ちから寿箱を作ることを思いつき、本当にたくさんの人から協力してもらって寿箱の製作をしていらっしゃいます。そしてたくさんの人に喜ばれています。思いを込めたものつくりのすばらしさと、立田さんの強い思いが巻き起こしているエネルギーの強さを感じました。
ハートがなければ伝わらない
同行学生記者:
竹之下美紀(23歳:取材時)
立田さんは主婦・育児をしながら、へその緒寿箱を作っておられます。寿箱には、母として子供を思う気持ちや親子のつながりを大切にする気持ちがたっぷり込められていて、実際に目にするとそうした気持ちがダイレクトに伝わってきました。「ハートがなければ伝わらない」。これは言い換えると「心の奥底から湧き上がる思いがあれば伝わる」ということではないかと思います。寿箱を縫うのにおばあちゃんたちが協力してくれた話やお客様ハガキの話(結婚する娘・息子にプレゼントする、など書かれている)をしてくださいました。心の底から湧きあがる、立田さんの「母としての思い」や「親子のつながりを大切にする気持ち」が親御さんに伝わり心に響くから、だと考えています。そして立田さんの気持ちはこうした人々だけでなく、立田さんのまわりの人すべてに伝わっているからだとも考えています。立田さんから、心の底から湧きあがる思いに向き合い周囲に伝えていくことの大切さを教えてもらったと思います。
私は職人じゃない
同行学生記者:
神谷明日香(22歳:取材時)
へその緒を入れる寿箱を発案してから、実にいろんな方々の協力を経て、現在の寿箱に至っています。実物を見ても、染布ひとつ、縫い方ひとつ、寿箱作りに携わる人々の技術や知恵がちりばめられていました。もちろん、立田さんの寿箱に対する思い入れも強く、そのまっすぐな思いが周囲の理解と協力につながったんだと思いました。立田さんは寿箱作りに携わる人々の気持ちを代表して、寿箱を通して家族や社会にメッセージを伝えているように感じました。取材中、「私は職人じゃない(笑)」とおっしゃっていましたが、立田さんは職人さんというよりメッセンジャーと言った方がしっくりくるなと思いました。