受賞等 |
最新のメディア掲載履歴
お陰様で★活動10年目★since1999
|
私たちが作っています |
キャリナビについて |
アクセス |
サイトマップ |
お問合せ |
|
▼担当学生記者
石井奈里(20歳:取材時)
▼取材日
2003/6/16(月)
▼取材時間
15:00~17:30
▼取材地
荒木さんのお店もんじゃ焼き屋「上州屋」@月島
▼取材の雰囲気
昭和40年から続く下町情緒の溢れる温かみのあるお店でした。手入れの行き届いた鉄板や落ち着く雰囲気のある店内を見ても奥様と荒木さんが愛情を持って支えてきたお店だということが伝わってきました。そして、あたたかい笑顔を絶やさずにお話をしてくださった荒木さんは、思いやりのあるあたたかい人柄の方でした。はその笑顔からは、生きていること、奥様とご一緒に働くことを毎日本当に楽しんでいらっしゃることが伝わってきました。また今の若者への思いを語る姿はとても真剣で、愛情を持って自分の言葉で話してくださったことが印象的でした。
子どもの頃から料理をすることが大好きで、「絶対自分は 料理をやっていく!!」という意思のもとに調理師、料理の道 へ進みながらも、その道を諦めて、自分の意志とは反する鉄鋼 所で働かなければならないという決断を若い頃に経験されてい ます。自分の夢が叶っているのに、それを諦めなければならな いことの辛さは、私はまだ味わったことのないものですが、相 当なものだと思います。
若者への思いを伺ったとき、「そこにあるものを大切に、今を 大切に!!」というメッセージを頂きました。自分から望んだ わけではない鉄鋼所でのお仕事のなかでも、楽しみを見出して きた経験から、そのメッセージの説得力を感じました。たとえ 、自分の意思に反したことであっても、今を受止めて、大切に することで、前へ進めたり、成長できたりするものだと思いま す。
楽しみを自分で見つけるということから、全ては自分次第であ るということを感じました。このことは、最近とても実感して いることです。一般的に見ると、どんなに苦しいことでも自分 次第で、プラスに感じ、乗り越えることが出来ます。そして、 そのプラスに考えられたという事実は、また新たな壁が出来た ときにも、乗り越えられるという自信に繋がります。
荒木さんのお話からは、さまざまな経験から自分自身を成長さ せている姿が感じられました。そして、大事なことは、どのよ うな経験をどれだけ積むことが出来たかではなく、一つ一つの 経験から自分が何を感じられたかということなのだと思いました。 つまり、自分では納得の行かない“今”を過ごしていたとして も、自分が何を感じるかで、つまり、自分次第では、成長に 繋がるのです。荒木さんのように、人への思いやりをもちつつも、“自分”を大切にし、“今”を大切にしていきたいと感じました。
上の、オンリーワンワードは福沢諭吉心訓の中の一つで、荒木さんが好きな言葉の一つです。
突然ですが、みなさんは年に何回うそをつきますか。 私は意識したことはありませんが、小さいうそなら年に数え切れない くらいしています。しかし荒木さんは年に二、三回しかうそは言わないと おっしゃっていました。信じられないと思われるかもしれませんが、 荒木さんにお会いすればきっと納得するはずです。それは、 荒木さんが言葉というものを非常に大切にしているからです。 本を読むときは、必ず「が」をつけて読むそうです。それは、 例えば上の心訓を例にとると、「世の中で一番美しい事は すべての物に愛情を持つ事ですが、あなたはどうですか。」 といった風に、常に自分に対して問いかけていらっしゃいます。 私はこの話を伺い、言葉に対する荒木さんの思いを感じるとともに、 いかに自分は言葉を軽く扱ってきたのかを実感しました。 レポートミーティングでも「自己責任」、つまり自分の言動に 責任をもつ大切さを理解していたつもりなのに、いざ日々の 生活の中ではうそをついていたりする自分がいました。 私はこれが好き、あれが好きなどど言っていても、それは 心から好きなんだ!といえるものは一つもありませんでした。 キャリナビに入り、自分を振り返ってみて、昔自分は何が 好きだったんだろうか?と自分自身に問い掛けてもなかなか 答えが見当たらないのは、少しづつ自分の気持ちに うそをつきながら生きてきたからだと思います。 もうこれからは自分へのうそはやめて、心から好きだ!と胸を張って いえることを見つけたいと思います。そうするにはまず、 今まで自分が築きあげてきたうそと向かいあい、それを 突き破っていこうと思います。
荒木さんは、「思いやりを一番大事にしている」と同時に、「思いやりが一番難しい」とおっしゃっていて、私はこの話が強く印象に残りました。 「思いやり」という言葉、私も今まで自分の関わった多くの場所で耳にしてきました。特に覚えているのは小学校の学級会でしょうか。みんなで「思いやり」について話し合った記憶が、荒木さんのお話を聞いている中で思い出されました。 だけど、今日私は荒木さんのお話で、「思いやり」について新しい視点を教わったと思っています。
今までの私の「思いやり」は、ともすれば「お節介」に近い視点で、具体的には、「思いやりを持って他の人に接する=その人の身になって考えてみて、自分だったらどうするかアドバイスをする」という方法を心得ていました。しかしこの方法は、キャリナビで「自分らしさ」を強調しようとする中で、何か矛盾しているとも感じていました。荒木さんのお話を聞いた今、この矛盾が何だったのか、はっきりと分かります。それは、今までの自分が感じてきた思いは、自分特有のものであり、自分の経験を踏まえて考えてきたことを、他の人にアドバイスとして話すことはできるけれど、実際「その人の身」に自分は代わることはできないし、たとえ自分と他の人が同じ行動をしてきたとしても、全く同じに考えて行動したということは、あり得ない、ということだったのです。
今まで私が考えていた「思いやり」は、「無責任」であり、完全に「自己満足」の範囲に位置していました。これに代えて、荒木さんの「思いやり」とは、「相手の気持ちを損なわないようにすること」であり、方法としては、「人の話を良く聴くこと」とおっしゃっていました。例えば、家族経営の難しさとして、家族が異なる意見を持ったときどうするか、というような質問に、「話を良く聴き」、相手を尊重する意味で「僕は見守っている」という言葉が返ってきました。荒木さんがおっしゃるからこそ、この言葉は説得力あり、私は荒木さんのご家族への愛情を、強く感じました。
今日の取材を踏まえて、私はこれから自分自身が考える「思いやり」について深く掘り下げ、実践していこうと思います。
私にとって初の取材同行でしたので少し緊張していました。 初めはうまく質問が出来ず、黙ったままになってしまいました。 ですが取材を進めてゆくうちに場の雰囲気が良かったこと、 そしてなによりも「すべてのものに愛情を持つこと」「人に対する思いやりが大切」と何度も繰り返しおっしゃった荒木さんの心の深さ・あたたかさを感じたことでリラックスし、落ち着いて少しですが質問が出来るようになりました。
他にも 昭和初期の下町の生活(銀座に行くには船を使ったそうです)や 戦時中の疎開中に「俺がしっかりしなければ」 「生きなきゃいけない」と思ったという言葉の重み、 化学調味料がない時代の調理師の大変さ など 荒木さんの年代でしか感じられないお話を聴けたことも 大変興味深かったです。 私は普段荒木さんのようなご年配の方と話をする機会がないので、 こういった方から深い部分の話をうかがえたことで 忘れていた"年齢に対する尊敬の念"を思い出すことが出来ました。
私のOnly One Word は、 「自分の希望する職業にくらいついてゆけ!」 です。 これは職業に限らず「今キャリナビの中にたくさんいる "自分の好きなものを貫くために悩んでいる人" に知らせたい」 という思いもあり、選びました。
荒木さんは子供の頃から調理師になりたかったのに 親に大反対されたため、親の希望に沿った鉄工所で長いこと働き 夜と休日は奥さんの経営するもんじゃ焼き屋さんを手伝ったのだそ うです。 もんじゃ焼き屋さんは奥様の意向で始められたそうですが、 結果として回り道をしても自分のやりたいことを貫いた荒木さんの 生き方、 そして「やりたいことにくらいついてゆけ」というこの言葉は 私自身を奮い立たせてくれました。
好きなことをやるには外的な障害があったり自分の中で迷いが出た り、辛いことが本当にたくさんあると思います。 今日のMTGでもあったように 好きだから貫きたい、でもつらい、でも逃げたくない。。。 というジレンマは、 1度でもまじめに何かをしようと思ったことがある人なら みんな感じたことがあると思います。
私自身「本当に文章書いて生きていけるの?」と不安になったり 自分のスキルのなさに嫌になることが何度もあります。 英会話に関しても、外国の人と話していて伝わらず、 話をうやむやにしたくなることが何度もあります。 社会人の方にお話を聞く際にも自分の知識の無さ・精神的な弱さに 逃げ出したくなります。
今日荒木さんに出会って、このOnlyOneWordに触れ、 「つらいけれど、好きなのだから間違ってはいない」 「私もがんばろう、迷わずこのまま進んでいこう」 と素直に思うことが出来ました。
私はまだそれほど大きな壁にはぶち当たっていません。 これから先にもっと強く迷うことがあると思います。 それでも、今日素直に思えたことを忘れずに 自分の思う道を貫きたいと思いました。 そしておこがましいけれど 迷っている人には「がんばって欲しい」と伝えたいです。