▼担当学生記者
栗田樹(23歳:取材時)
▼取材日
2003/7/5(土)
▼取材時間
13:00~15:00
▼取材地
ナビゲーターさんの自宅
▼取材の雰囲気
漆の産地である、岩手県の浄法寺町。
初めて足を踏み入れる場所は、辺りは森に囲まれた自然がいっぱいの場所でした。
取材をさせていただいた岩館さんのご自宅は、そんな環境の中にありました。
私たちが行くと、まるで孫たちが来たかのように歓迎してくださって、
お茶を飲みながら、活き活きとした表情でいろんなお話を聞かせていただきました。
取材後は、道具を見せていただいたり、
担当の僕は、漆掻き職人の格好までさせてもらいました。
他にできることがなかった
担当学生記者:
栗田樹(23歳:取材時)
岩舘さんは小学校を卒業後、漆掻きを始め、今までずっと続けてこられています。7人兄弟の長男である岩舘さんは家族を食べさせていくために漆掻きを始められたことは取材前に知ることができ、生活していく為に選んだ仕事をずっと続けてこれたのには、
なにか思い入れがあっての事だろうと思い、そこを引き出そうと考えて取材に臨んだのですが、岩舘さんは、自分は小学校しか出ていなくて他にできることがなかったからとおっしゃっていました。
夢や大切にしたい思いを持つ事は大切だけど、自分で稼いで生活していかなければならないという現実もあるということを突きつけられたような気がします。
その道一つでやっていけばいい。
同行学生記者:
樋口幸江(25歳:取材時)
岩舘さんが漆掻きを仕事にされたのは、たくさんの選択肢の中から選んだわけではなく、生活のためだったとおっしゃっていました。
シビアな一面を感じたのは、掻き子という仕事を「孤独との戦い」とおっしゃったり、時間や体力との勝負、自分次第で採れる量が決まるんだと伺ったからです。ですが、長く続けてこられたのはどうしてですかという質問に、「これしかできないから」と笑いながら応えてくださった岩舘さんには、気負いのようなものがありませんでした。
この2つの印象が強く心に残っています。
伺って驚いたのは、厳しい仕事だということでした。
その掻き子という仕事を岩舘さんは長く続けられたのですが、
(それ以上でもそれ以下でもないという様な)気負いのない真剣さを感じた取材でした。
あり方や仕事を模索して考える時、私は動機となる感情から、
もっと取り組みたくなる嬉しさは?悔しさは?と組み立ててきました。
続きを楽しみに思う気持ちに突き動かされる、というのはすごい事だと思っていたからです。ですが、集中して何かをやりこんでいる時というのは、気持ちを確認する間もなく 自然にやっていたりします。解釈を省いても思わずしている事、行動に現れる事、必要な事も、もう一つのアプローチ、鍵なのではないかと思いました。