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▼担当学生記者
小林真之(22歳:取材時)
▼取材日
2003/8/25(月)
▼取材時間
13:00~16:00
▼取材地
ナビゲーターさんの仕事場&自宅@吉野
▼取材の雰囲気
昆布さんは、1つ1つ質問に対して丁寧に答えてくれました。その話方や雰囲気からやさしい人だという印象を強く持ちました。取材では実際に紙の製作過程を見せていただきました。
この言葉は昆布さんが和紙を作る時に一番意識していることです。もし自分の心に、なにか乱れなどがあるとすぐ和紙に現れるという事です。「無」になると言うことは、最高の精神の状態、最高のアウトプットを出すために必要な精神の状態なんだと思いました。この状態には、間違いなく、その時まで自分がやってきたことに自信がなければなれないと思いました。
なかなか普段の生活の中では、精神の状態とその結果の関係はわかりずらいと思います。試験や試合のように結果という形や昆布さんにとっての和紙みたいな形で見えません。でも、その場その場の精神の状態が普段の生活の質の部分で大きくかかわってきて、それが一つ一つ重なっていくのだと思います。ですので、いつも「無」になることは、本当に難しいことだと思いますが、常にそのような状態を目指していきたいです。
この言葉は若者へのメッセージの時に昆布さんがおっしゃった言葉なのですが、昔は一つのことを最後までやっていく時代だった。しかし、今は自分のやりたいことをやる時代だと思う。ただ重要なのはいくら自分の好きな、やりたいことであってもしんどいことはたくさんある。そこを辛抱して、その仕事を好きになる事が大事だとおっしゃっていました。最近の若者は、行動を起こす前に「あれもいらん、これもいらん。」といって自分の可能性を狭めている気がする。
まずは、一歩踏み入れて、もちろん苦労するし辛抱ばかりかもしれないけど耐えて、耐えて、努力する。これが大切とおっしゃっていました。この話は昆布さんの人生と重なっている気がして、とても強く印象に残りました。
昆布さんは「経験したことは胸を張って言える。理屈で言うのは自信がないからだ」とおっしゃいました。この言葉に、私はドキッとしました。私はよく人から理屈っぽい話し方をするといわれるし、自分でもそうだと思います。筋の通らないことが嫌いということもあるのですが、ほんとうは理屈という裏打ちがないと信じてもらえないと思っている、もっといえば自分に自信がないのではないか、と感じたのです。
確かに私は自分に自信がありませんし、誇れるものがわかりません。ただ、昆布さんの真っ直ぐな自信に触れてみて思うのは「経験が自信につながる」そして「経験=これまで自分が歩いてきた道は自分だけのもの、誇りに思っていいものだ」ということです。まだ自分で実践して肉となった言葉ではありませんが、一筋の光が見えたように思います。
優しさのにじみでる昆布さんですが、取材の後半で「自分の経験してきたことは、胸を張って言える」と力強くおっしゃていて、この言葉が私の心にとても響き渡りました。1日1日と生きているときを重ねていくなかで、私たちは、嬉しいことも悲しいことも経験していきます。時には自分の納得のいかない結果が生じることもあるでしょう。だけど、そんな時に自分が自分を受け入れていればどんな結果であっても、次に進んでいけると思います。昆布さんの言葉は、昆布さんが自分自身の全てを受け入れていることを感じさせました。
自分の全てをあきらめとは異なる意味で、受け入れることは本当に難しいことだと思います。そして、私は最近、自分自身を受けいれることが出来た上で他に対し責任をとれることが、‘大人になる’というのではないかと考えています。今はプラスに働くかマイナスになるかは、わからないけれど経験したことに、自分自身の感じた思いをさぐっていきたいと思います。
段取りとは準備のことです。昆布さんは、仕事は「する」のではなくて「できていく」ものなのだと教えてくれました。何かをするためにはかなり多くの準備期間が必要であるということだと思います。目の前のやらなければいけないことだけを見て焦ってしまってもいい仕事はできないと思います。目に見える成果がすぐに出なくても焦らずそのための準備をこつこつと続けていくことによって、いつか自然に成果が出てくるはずです。
このように考えて、これからも焦らず今自分に必要なことをこつこつと続けていきたいです。しかしそれと同時に気をつけていたいのが準備しているだけで満足してしまわないこと。昆布さんのこの言葉はそのどちらも教えてくれていると思います。