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学生記者の感想

▼担当学生記者
橋本靖子(21歳:取材時)

▼取材日
2003/10/12(日)

▼取材時間
10:00~14:00

▼取材地
東さん宅@福井県

▼取材の雰囲気
初めは研炭を実際に作る窯場にあんないしていただきました。私たちにわかりやすいようにと、作る際に立てる煙突を実際に立ててくださったり絵を描いて説明してくださったりととても熱心な方だということが伝わってきました。 東さん宅へ移動して取材をさせていただいたときも、研炭に関するビデオや本を用意してくださっていました。それに加えて常にまわりに気を配る東さんの話しぶりからも、優しい人柄が伝わってきました。しかし質問に対して言い切った答えをされていたことからは筋の通った性格が感じられました。

いいものは残る
担当学生記者: 橋本靖子(21歳:取材時)

私は取材前に「伝統」、「文化」が残るためには何か普遍的な理由(例えば流行、廃れがないなど)なければならないのではと考えていました。しかし具体的にどんな理由があればいいのかは考えられませんでした。取材の中でそういった疑問に触れる話題になったときに、東さんが仰ったのが「いいものは残る」という言葉です。

いいものだから必ずそれを求めている人がいる。そのために良いものを作り続ける。 一つのことをずっと続けていって極めることは、次から次へと新しいものを求めてしまう私には新鮮な感動がありました。しかし文化財として認定された技術を持っているからといっても、ただで生活できるわけではなく生計を立てるための経済的なことも考えてらっしゃいました。そのことからもどんな仕事であっても生活のための営みなんだということを感じました。

今私にできることは、いいものを見る目を養うこと、日本の伝統文化、それに携わっている人たちのことを知ることだと思います。また、仕事をすることは自立した生活のためということも意識しなければならないと思いました。

自分がやると決めたことは、最後まで納得いくまでやる
同行学生記者: 角本大輔(21歳:取材時)

東さんは研炭製造で借金を負われたとき、逃げなかったから納得のいくものを作れた。この事実が言葉に説得力をもたせていました。

恥ずかしい事ですが、私は自分で決めたことを何度も先延ばしにしてきました。そうやって楽をしてきました。その場その場で自分を甘やかしてきました。自分に甘える事は駄目だと何度も反省し、駄目だと分かっているけれども、自分に甘えてしまいました。

これでは、自分に自信がもてません。将来自分のことを誇れる人間になるために、自分に甘えないでいきたい。先ずは、小さな事から一つ一つこなしていきたいです。

作っているものが、本当にいいものならば失せない
同行学生記者: 柵木美紀(20歳:取材時)

いいものは必ず残っていく、いいものはみんなが押してくれる、そうおっしゃっていました。今回の取材で改めて文化って何?伝統工芸って何?と考えました。世の中の需要に全く合っていないのに、伝統だから残さなくては、と「何がなんでも伝統は残すもの」と頑なに考えるのではなく、必然的にいいものは残っていくものであり、それがたまたま伝統工芸であるという柔軟な考えをもたなければいけないと思いました。また、一昔前の職人さんは、自分の持つ技術を人に公開しなかったそうですが、今の職人さん(東さん含む)は、人々に技術を教えて、継承者を育てることもとても大切にしていらっしゃいました。

伝統に縛られすぎて、今ある姿をそのまま守るという姿勢ではなく、変えられないところは守り、変えるべきところは変えていく、そういった姿勢が大事なんだということに改めて気付かされました。今後も文化や伝統について考えていきたいと思いました。

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