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学生記者の感想

▼担当学生記者
但田洋平(24歳:取材時)

▼取材日
2004/7/26(月)

▼取材時間
19;00~21;30

▼取材地
新宿のとあるダイニングバーの一室で

▼取材の雰囲気
こちらの質問に対して、真剣に、目を見て答えてくださるのが印象的だった。

遠回りにでも、夢に近づいていきたい
担当学生記者: 但田洋平(24歳:取材時)

「こうなりたい、だからこうしたいという思い通りには 進まないのが人生。でも、遠回りにでも近づいていけば、 違う形でその目標が実現できることもあるんです」教師に なるという夢が潰えた時、大岩さんは卑屈にならなかった。 何故教師になりたいかという本質に立ち返り、自分の本音 と向かい合った。そして、誰かに何かを伝えたいというひ とつの核を見つけたのだ。ご自身は多くの指導者から、い かに生きるか、社会の中でどのようにあるべきかを教わっ た。そういった考え方やものの見方を、今度は大岩さんが 信じるままに後進に伝えたいと思ったのだ。大岩さんにと って教師になることは、目的ではなく手段なんだと思う。 同様に、誤解を恐れずに言えば、彼女は審判という道を選 ばなくても、満足のいく別の選択肢にたどり着いただろう。 つまり、審判も手段のひとつだったのだと思う。子供たち や選手に自身の思いを伝えるチョイスのそれはひとつに過 ぎなかったのだ。そして、偶然知り合った審判という役割 を、そのたゆまぬ努力で最高の自己実現の場へと変えたの だった。そして伝えたい情熱は、大岩さんをレフリーの頂 点にまで押し上げる結果となる。

 

誰であろうと理想の自分の姿を思い描くことがあると思 う。そして現実とのギャップに傷つき、肩を落とす。だが、 そこで大岩さんのように形を変えた夢の実現を図ってはど うか。これまで、手段が目的になってはいなかったか振り 返りたい。おそらく、今すぐになりたい自分にはなれない だろう。それでも、自分の内にある「目的」を見つけた時、 遠回りして、時間をかけて努力とわずかの偶然を自分に投 資すれば、何年か先に限りなく理想に近い位置に我が身を 置けるかもしれない。大岩さんの話を伺ってそんなことを 考えた。

前に進めない人って、駄目な理由ばかり頭の中で並べていると思う。できる理由を書き出し一つ一つクリアにしていく
同行学生記者: 島友美(18歳:取材時)

大岩さんは、地元のサッカー少年団の監督との出会いが とても大きな影響をもたらしたそうです。 人としてどういう風にいきていくかを、スポーツの中で 教えてもらったとおしゃっていました。そのことがきっかけ となり、教員になりたいと思い始めたそうです。 だが、親に反対をされ、商業高等学校に進む。「教員になり たいと思っていたけど視点を変えて教員じゃなくても教える 事ができるじゃないか」と思い、サッカーが好きだということ もあり、主審の勉強を始めたそうです。自分はコレがしたいと 思っていて、駄目になったら諦めてしまう時があります。でも 大岩さんは、視点を変えて考えた。私は、すごく衝撃を受けました。 教員でなくても、教える事はできる。一つ自分のなりたい物が 駄目になったとしても、いっぱい道はあるんだと思いました。 大岩さんのように、自分が大切にしたいこと、自分軸をちゃんと もっていれば、どんな状況、環境でも乗り越えていけるんだと 思いました。やっぱし、自分の大切にしたいこと、軸をもつことは とても大事だと思いました。

私がなかなか前に進みだせない時は、駄目な理由ばかり考えている 時だと思います。なにも進みだしていないのに駄目だと自分で思い 込んで諦めるなんて本当にもったいないなと思います。大岩さんの この言葉を聞いて、今自分ができる事を一つ一つクリアにしていこう と思いました。自分が出来ないと思っていてもその環境にはいったら 以外と変われる。とおっしゃっていました。環境が自分を変えてくれる こともある。でも、自分の意識、スタイルは大事だと。自分に自身は ないけど、興味があるから働いてみようと思い、新しい環境に入った 時、初めはすごく自身がなかったけど、仕事をしていくにつれてできる ことに気がついたことがあります。何ごとも、経験することから始まる んだと思います。今の自分の素直な気持ちを大切にしていきたいです。

私がなかなか前に進みだせない時は、駄目な理由ばかり考えている
同行学生記者: 建部倫子(20歳:取材時)

2時間強の取材を通してとても印象的だったのは、最初と最後に私たち 一人ひとりにも質問を投げかけて下さり、私たちが話すことも真摯に 受け止めて下さったことでした。 私たちからの一方的な質問のみという取材形式ではなく、一種の対話 を通して双方向からのコミュニケーションが図ることができた、貴重な 取材でした。 また、心に響く言葉をたくさんおっしゃって下さり、自分の気持ちを言葉 で表現するのがとても上手な方だなあと思いました。 そして私が今まで会った大人の方とは違い、大岩さんは審判業を御自分 の中で仕事としての位置づけはせずに、一生つきあっていきたいもの、と おっしゃっていたことに新鮮さを感じると同時に、仕事というものの定義を 改めて考えさせられる気がしました。

大岩さんは一級審判をとるまでに4年ほどかかりとても大変だった、と おっしゃっていました。同じ立場の人がどんどん上にいくのを横目に見ながら 自分は上がれないつらさ。何で自分だけ、といった自分自身の中での 葛藤。そうした様々な思いが錯綜する中でも大岩さんがあきらめなかった わけ。それは、純粋にサッカーを楽しみたい、1級審判に受かるためだけに 続けてきたわけではない、という強い思いがあったからだそうです。 自分自身のことを考えてみたとき、何か事が上手く運ばないとき、他人と 比べてしまったり、自信を失くしたりすることがよくあります。 しかし、そこであきらめてしまうのではなく思い続けること、やり通すことで たとえその目標が達成できなくても新たな気づきが得られるのだろう と感じました。あきらめてしまうことはとても簡単だけどその前にもう一度 考え直してみるだけでも違うと思います。「どんなに歳を重ねても やり直しができる」という大岩さんの言葉からも目先のことだけにとらわれる のではなくもっと先をみつめることの大切さを教えて頂きました。

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