▼担当学生記者
兵藤あゆ香(22歳:取材時)
▼取材日
2005/3/4(金)
▼取材時間
13:00~15:45
▼取材地
ナビゲーターさんご用達の談話室@有楽町マリオンビル
▼取材の雰囲気
朝日新聞の関係者しか入れない談話室、重厚な扉、ソファの前に出された陶器のコーヒーカップ。そんな取材のシチュエーションに圧倒され、初めこそ緊張した空気がありましたが、児玉さんのお人柄に触れるにつれ、笑いの絶えない和やかな取材となっていきました。プライベートなお話も飛び出して、話題も盛り沢山だった取材は、あっという間に過ぎていきました。
心の余裕のような精神的な豊かさをお持ちで、私が触れてきたものとは違う世界観の方に出会えたという印象を持ちました。 具体的には、人とお付き合いする時に相手を信頼してサービス精神をもって接することを自然とされていました。 それに対し私は、人への感謝の気持ちがなかなかもてなかったり、自分のことで精一杯で相手を思いやることができていないということを児玉さんにお会いして改めて感じました。 ただきっとそれは児玉さんが「色々な経験をされたからそのような思いに至った」とおっしゃっていたように、一朝一夕で出来るようになるものでないことも事実で、なので私は今後食わず嫌いしないしないで色々な経験を積みながら、同時に意識的に人に気を配っていくようにしたいと思いました。
児玉さんを一言で言い表すと、人へのサービス精神を忘れていない方だと思います。事後MTGの時にも、児玉さんは「当たり前のことが出来ている人だよね」という話が出ていました。 私が今まで出会ったナビさんは、自分の意志をしっかり持っているという人が多かったけれど、児玉さんは自分を強く持っているというよりも、周りの人に対して、感謝の気持ちを忘れず、常に人への配慮の心を忘れないという基本姿勢が出来ている方だなと感じました。
「実際は後ろの看板の力」 この言葉は、児玉さんが記者時代のお話をしていたときの言葉です。朝日新聞社は昔は花形の会社で、ステータスも高く、朝日新聞社の記者です、と言うと人がどんどん集まってきたそうです。それを朝日新聞社の社員の方達は、自分には実力があるんだ、自分はすごい人間なんだと勘違いしてしまう人が多かったのだそうです。それで、朝日新聞社を退職して、自分で会社を起こした人も多かったそうですが、3ヶ月で会社がつぶれてしまうなど、ほとんどの人がすぐにその会社を閉めることになってしまったのだそうです。 実際にそういう状況になって初めて、自分の実力ではなく、後ろにある会社の名前の力だったんだと気づくのだと。人間は一人の力ではなく、周りの人達の力によって今生きて居るんだよということを言いたかったのかなと思いました。
この言葉を聞いて、相田みつをさんの「おかげさん」という言葉を思い出しました。また、ドラマ ひとつ屋根の下で江口洋介演ずるあんちゃんが「そもそも人間ってそんなにえらくないんじゃないですか」といった言葉を思い出しました。 この言葉は当時、私にとって印象深く、数年たった今でも私にとって大切な言葉です。 どんなに偏差値の高い大学出身の人でも、内閣総理大臣でも、大企業の社長でも後ろの看板をとれば、みんな同じ普通の人間なんだと思いました。 よく人は一人では生きられないという言葉を耳にしますが、このことを最近強く思います。今着ている洋服も、さっき食べた昼ご飯も、毎日乗っている自転車も、いつも持っているお財布も、携帯電話も、歯ブラシも何もかもが自分以外の人の手によって創られている。そして、数え切れないほどの人たちに助けられ、人は生きている。それはほとんど自分では目に見えないけれど。 一人で生きてきたなんて絶対言える言葉ではないのでしょうね。
少しずれてしまったかもしれませんが、児玉さんは人に対してこういう感謝の気持ちとか人を疑わず信じる気持ちとか、人を許す心とか当たり前のことが出来ている方だということが一番言いたいことです。 なぜ児玉さんはこういう大きな心を持っているのかというと、私達よりも50年も長く生きているということが大きいと感じまた。 最近、出来ないことや分からないことなどがあると、まだ人生20年しか生きていないんだから仕方ないよ、ゆっくりあせらずいこうと思うようにしています。 今回児玉さんの取材同行をしてあらためて、人に出会って、お話を聞くことは私にとって重要なことだと思いました。
2)人が好きなんだな。相手を常に意識している。 人には何度も裏切られたっておっしゃっていた。児玉さんは、それで人を信用できなくなるというのではなく、裏切られた経験があったからこそ自分の人付き合いの仕方みたいなのを意識するようになったとおっしゃっていた。人に対してマメであることも私には印象深かった。なぜなら、私はメールの返信をなかなかしなかったり、自己中って自分で分かるほど自己中ぶりだから、途中聴いていて耳が痛くなることもありました。 「人が好き!」なんだなって思ったのは相手を意識している児玉さんがいること。これは「児玉さんは他の人から見てどのような点がご自身で魅力的だと思うか」と聞いたら『人に不愉快な気分にさせない、何でもサービスする、いつもニコニコしている』とおっしゃっていた。 私的に、最後の“ニコニコ”するってのがミソだと思う。ニコニコするのは、自分は一見、怖い顔に見えるからという児玉さん的理由。きっと、児玉さんは自分が疲れている時でもきっと人の前で笑顔でいるんだと思う。そんなところから、児玉さんの“人好き”を意識して話をきいていました。
3)児玉さんの時代ならではの話を聞けてよかった! 児玉さんは12歳で戦争体験をした。当時は兵隊になるのが夢で、パンやおもち、みかんの絵など書き、「お腹いっぱい食べたい時代」だったとおっしゃっていた。今じゃ考えられないから、貴重なお話が聞けたなと思います。
児玉さんが本を出す際に考えなければならないこと。それは、自分の書きたいことをどんどん書いていくのではなくて、『一人よがりはダメだ』ということが胸に響きました。 今回の取材があったおかげで講演会も(この取材の後にキャリナビの活動で、ある高校でやりました)聞いてくださる方という存在の大きさを改めて考えるようになりました。 わたしも、高校生に聞いてもらってくれてると意識し、高校生と一体になれたらな~なんて思っています。笑。
また「生きがいが今」とおっしゃっていて、ご多忙ながらも毎日が充実されていることを感じ、「今が最高」って思えるくらい私も正直に生きたいと思いました。 それから、71歳という年齢を感じさせない若さも感じました。私は、結構おじいちゃん・おばあちゃん子で親と話すよりも祖父母と話す方が昔から多いです。児玉さんを見ていて祖父と少し似ているなと感じました。 私の祖父は今81歳で、未だに車で会社へ行き、新しいモノが好きで、携帯とかもメール出来ないのにやろうと頑張っているんですが、そこに若さを感じると同時に尊敬しています。人って年齢はどうしようもないけれど、気持ち次第ですごく変わる事ができるんだと改めて思いました。
そして、今のお仕事から遡って自らの歩んできた道を語ってくれる児玉さんは、ご自身の生き方にとても納得しているように感じられました。 置かれた状況を楽しんでプラスに考えていらっしゃるようでした。ポロっと「あの時こうしておけばよかったなぁ」とおっしゃっていた部分もあったけれど、今の状況が児玉さんにしか出来ないことであり、ご自身もそう思っていらっしゃるように思います。
また、とても柔軟な方だなという印象と同時に、礼儀に対してしっかりしている方だと感じました。今のお仕事は、メールのやりとりが多いそうですが、マナーがとても悪いそうです。 礼儀というのは人と接する上で絶対なくしてはならないものだと思います。たとえ小さな事でも自分の首を締めかねないなと思いました。 ネットという顔の見えないコミュニケーションの難しさと、もっと一人一人が意識しないといけないように感じました。 本当に私も児玉さんの放つオーラ、人間性が魅力的でした。