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学生記者の感想

▼担当学生記者
渡辺早紀(20歳:取材時)

▼取材日
2008/2/24(日)

▼取材時間
19:00〜20:00

▼取材地
ナビゲーターさんのオフィス@成田空港

▼取材の雰囲気
成田空港内のオフィスで取材をすることになっていたので、行く前からとてもワクワクしていました。当日は、空港内にあるオフィスの会議室をお借りし、約1時間の取材を行いました。鍋谷さんは、限られた時間の中で沢山の質問に、どれもとても正直に答えてくださり、仕事に対しての本音の部分を話してくださいました。取材終了後、そのままアムステルダムに向かうということだったので、フライト前のパイロットの方々のミーティングにも見学させていただきました。仕事場の雰囲気を感じることができ、実際にお仕事をされている姿も見られ、とても貴重な体験をさせていただきました。

やっているうちに向いてくる
担当学生記者: 渡辺早紀(20歳:取材時)

鍋谷さんは始めにお会いした時から、色々と話をしてくださり 緊張感を感じさせないように気遣ってくれました。第一印象は「まさにかっこいいパイロット」という感じでした。しかし実際に話を聞いてみると、お料理やお茶をやられていたりととても穏やかなお人柄なのだな、と思いました。そのギャップと、顔をくしゃっとさせて笑う優しい笑顔が印象的でした。

私は今日の取材は自分ですごく、表面的な答えになってしまい核心につけず掘り下げて聞けなかった、と感じていました。もう少し具体的な質問をしたらよかったなど反省点はたくさんあります。ただ、何より私自身がパイロットという職業に過剰な憧れと期待を抱きすぎていたのだと後から感じました。様々用意した質問は予想していたものとは違うものでした。私は「空や飛行機の魅力」「空から見る好きな景色」「パイロットのやりがい」などを聞いたら、目を輝かせて語ってくれるだろうと思っていたのです。しかし鍋谷さんは違いました。「仕事に行く時はネガティブな気持ちでいつも行く。天気が悪いと行きたくないな、フライトがキャンセルにならないかな、行くのいやだな。と思う。」「確かに空はきれいで、流れ星も見えるしオーロラも見れるし富士山の山頂の穴も覗けるけれど、それは飛行機に乗っていればみんな見れるわけで、自分にとってはそれが仕事で日常だから、特にこれといった特別な感情は抱かない。」「正直パイロットになってよかったと思う瞬間は無いかな。逆説的にいうと仕事が休みのときに空を飛びたくなるから自分にとって落ち着く場所で、無かったら困るかけがえの無いものなんだなとは感じるけれど。」とおっしゃっていました。パイロットはなんだかカッコイイしみんなの憧れの職業だから、という先入観があったのだけれど、パイロットも普通の仕事なんだということを感じました。なので逆に深く掘り下げられなかったというか、仕事についての現実というか綺麗ごとではなく本音の部分がわかったのかな、とも思います。だからそういった意味ではすごくよい話が聞けたのかもしれません。

やりたいと思ってやっているうちに、身体が自然と向いてくる
同行学生記者: 石嶋佑梨(21歳:取材時)

今回の鍋谷さんのお話は、よくも悪くも私の中のパイロットのイメージを覆すようなものでした。確かに、空について、パイロットという職業について淡々と語る鍋谷さんに、私たちが期待していたような熱いものはあまり感じられませんでした。しかし、奇麗事ではない、本音を話してくれていることはとても強く感じました。鍋谷さんは大勢の乗客の命を預かっていることに対して、特別な感情は持っていないと言います。乗客が危険なときは自分も危険なとき。自分の身がかかっているわけだから、最大限まで自分がコントロールできることを実行し、もうどうにもならないというところで始めて危険だと感じるのであって、今まで危険だと感じたフライトはないそうです。そういった冷静な姿勢は、おそらくとても経験を積み、準備に準備を重ねて日々飛んでいるから取れるのだと思います。ちょっとしたことでは諦めないという強さも感じました。また、パイロットになった理由もすごくあっさりとしていて、別に小さい頃から飛行機や空が好きだった訳ではないと言います。「パイロット」は今まで限られた人だけがなれる職業であるような気がして、自分には遠い存在だったし、どこか壁を感じていました。しかし、今回鍋谷さんのお話を聞いて、一気に身近な職業として感じられるようになりました。大げさですが、正直私でも本気でなりたいと思って努力すれば、なれそうな気がします。そんな鍋谷さんだからこそ、「何事もとりあえずやってみなさい」というメッセージがとても心に残りました。最後に、鍋谷さんが今後の目標として自分の経験や知識を社会に返すような活動がしたいとおっしゃっていたことがとても印象的でした。私の関心があるテーマに関わることだったので、今後の鍋谷さんがどういった形で実現していくのかとても楽しみです。

「やりたいと思ってやっているうちに、身体が自然と向いてくる」

私は今まで「やりたいことと」と「向いていること」を別のものと考えていました。やりたいことがあっても、まず自分に適性かどうかを考えてしまい、一歩踏み出せなかったことが多かったと思います。しかし、鍋谷さんは自分にあっているかどうかはやってみないと分からないし、自分の適性なんてチャレンジしてみないと分からないとおっしゃっていました。 この言葉で私の中の何かが吹っ切れたような気がします。自分にあっているかどうかで判断するのではなく、とりあえず挑戦してみよう。これから何をするにしても、この言葉が背中を押してくれるように思います。

不安や恐怖を感じるよりも、どうやって克服しよう?とかコントロールしようか?って考える
同行学生記者: 佐藤亮(20歳:取材時)

就職の雑誌の端っこに載っていた某会社のパイロット養成学校にほとんど「冷やかしで」応募したという鍋谷さん。自分のいるコンピュータの大学院には、三食抜かしても睡眠時間を削ってでも研究に没頭する人がいっぱいいたといいます。「そいつらにはかなわない。」鍋谷さんは、研究という土俵に乗れなかったようです。でも自分が実際いるのは、まさに土俵である研究室。戦う気が曖昧なのに戦わなければいけないその気持ちは、辛いだろうなと思います。多分そこに居場所が見つけられなかったんだろうと思います。だから雑誌の切れ端からチャンスを見つける事ができるんだなと。そして人のチャンスやきっかけは本当に身の回りにあって、ひょっとするとちっぽけな事や気持ちからなんだな、と改めて思いました。

「不安や恐怖を感じるよりも、どうやって克服しよう?とかコントロールしようか?って考える」

まさにパイロットだなっと思った瞬間でした。困難に直面したとき、あぁやばい不安だ!と嘆いていることに時間を使うのではなく、こうやればどうか?どうしたら良い方へ行くか?という風に、前向きで建設的な考えをする人だと思いました。この強い風や悪天候に対してどう対処するか。空では不安を言ったりや人のせいにしている場合ではないのでしょう。自分が今まで勉強した知識、経験の中からどう解決していくか。それのみにフォーカスしている感じでした。だから自分も不平不満を言う暇があるのなら、まず前向きに「行動」として、どう解決するかに頭を切り替えるクセをつけたいと思っています。それが「とりあえずやってみろ」という事なんだと感じました。

自分がコントロールできないこと
同行学生記者: 松島良太(22歳:取材時)

この言葉がとても印象的でした。仕事をしている中で、大変なことは何ですか質問したときにこの言葉が返ってきました。天気であったり。そう思えるのも、鍋谷さんがとても冷静な判断ができ、自分がコントロールできることはすべて、入念に準備してこなすことが出来るからだと思いました。僕は、とりあえず、自分がコントロールできることをきちっとできるところからはじめようと思いました。

鍋谷さんはとてもおだやかなひとでした。笑顔がとてもいいです。鍋谷さんと話していて感じたことは、「パイロットってやる気があればなれる」そう感じさせてくれる人でした。パイロットを取材するという事で、僕のイメージでは昔からあこがれていて、小さい頃から行動を起こしていたんだろうなと思っていたけれど、いい意味でそのイメージを壊してくれました。鍋谷さん自身、「パイロットの適正は試験が多いので、それを期間内にこなせる能力」とおっしゃっていました。今回は成田空港で取材させていただいたんですが、空港という空間は自分とても好きだなと感じました。いろいろな国の人、見送る人、様々な人がいました。みんなどこに行くんだろう、どこから戻ってきたんだろうと考えていると、ワクワクしました。

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