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ファクタリング関係のQ&Aを調査

ファクタリングに関する投稿イメージ

ヤフー知恵袋に掲載されているファクタリングに関する質問・回答は信用してよいのか?

実は、昨今当サイトにはこのような問い合わせが複数寄せられています。
Yahoo!検索にてファクタリング関係の用語を調べると、関連項目としてこれら知恵袋のQ&Aが表示されるため、ファクタリングの知名度が広がっていることは私も肌で感じていました。

しかし、その質問・回答を詳しく見てみると「ちょっと不自然ではないか?」と感じる内容も多く、この機会にファクタリング関係の投稿について信憑性を調査する運びとなりました。

調査方法と質問の分類

まず、今回の調査方法です。
Yahoo!知恵袋にて「ファクタリング」と検索すると455件がHITしますが、知恵袋は検索語と関連性の高いQ&Aを上位に表示するアルゴリズムを持つため、1位〜200位までの上位200件をサンプリングします。
実際に調べていただければ一目瞭然ですが、下位の質問はそのほとんどが本来のファクタリングとは無関係(または関連性が低い)な内容であることがわかります。

続いて、200件の質問を一つ一つ確認したいくと、以下4つに分類することができました。

ファクタリングに関連する回答の分類を示した円グラフ

売掛金買取の流れ・手数料や掛目の計算方法・経理処理など「ファクタリングの仕組み」に関する質問が半数以上を占めている一方で、ファクタリング業者によるヤラセ投稿が目立ったのが印象的でした。

また、悪質ファクタリング会社と契約してしまったが助けてほしい…という趣旨の投稿は極一部でした。

① 仕組みや経理処理について

想定どおりではありますが、過半数(全体の58%)を占めるのは"ファクタリングの仕組み"や"ファクタリングの経理処理"に関するものでした。
次のような質問で、どこかで「ファクタリング」という言葉を聞いて調べてみたけれど不明な部分があり質問した。という背景を想像してます。

ファクタリングって何なの?
ファクタリングと手形割引、債権譲渡の違いを教えて
ファクタリングのデメリットは?

また、「ファクタリング手数料の勘定科目は?」など経理処理に関連する質問も一定数あり、多くの会社でファクタリングが利用されているのだと再認識しました。
余談ですが、当サイトでもファクタリングの会計処理ページで経理処理方法や一般的な勘定科目についてレクチャしています。

② 悪質業者に対するヘルプ

続いて「高額な手数料を支払っている」「支払い遅延に対して、督促を受けている」「闇金を紹介された」など悪質ファクタリング業者に悩まされており、助けを求めるような投稿です。
私が確認した時点では、3件(全体の1.5%)確認できましたが想像していたよりも少ない印象でした。ファクタリング市場が拡大したことで、悪質業者は徐々に淘汰されてきたことも影響しているのかもしれません。
むしろ、目についたのは次項で説明するファクタリング会社の"自作自演"でした。

③ ファクタリング会社等による自作自演

私が問題視しているのはファクタリング会社による自作自演行為で、仕組み・手口はこうです。

自作自演の手口

1.「経営難で銀行からも融資を断られてしまった。売掛金を現金化する"ファクタリング"というものを知ったが、使ったことのある方はいますか?」などと投稿。

2.別アカウントで「ファクタリングは画期的な資金調達方法で自分も使っている、今付き合っているのは◯◯社だが担当者も親切でお奨めできる。」などと回答。

3.再び質問時のアカウントでログインし、時機を見て"解決済み"として質問をクローズさせる。

この自作自演問題の詳細については後述しますが、調査段階(2019/3)で50件ほど存在し、全体の約25%を占めています。

④ その他の質問

①〜③のどれにも分類できない質問です。

ファクタリング会社からDMや営業電話があった
ファクタリングを中国語で表現すると?
給料ファクタリングはどうなのか?

など、本質的にファクタリングとの関係性が低いと判断し、"その他"にまとめています。

自作自演行為が散見される

私が目視で確認し、ヤラセと判断できた回答だけでも全体の1/4を占めており、無法地帯化している印象です。
また、前述した手口の文言は一例で「今付き合っているファクタリング会社の手数料が高く困っているが、お奨め会社はないか?」「給料が払えなくて困っている…」「保証人不要で資金調達できないか?」と様々な質問パターンを用意し、それらに対し、秀逸な言い回しで自社名をチラつかせるのです。
質問・回答パターンは非常に豊富で、もしかすると自作自演を請け負う専門業者による"プロの仕事"なのかもしれません。

中には堂々と電話番号やURLを載せて自社HPへ誘導しているもの、他社を批判し自社を推奨するものもあり、どうにかならないのか…と思ってしまいますが、累計2億件超の投稿があることを考えれば、完璧に自作自演を排除することは難しいのでしょう。
我々利用者側が質問や回答の真意を見抜き、情報の選択を行わなければならないのです。

自作自演の見極めポイント

では、自作自演投稿の特徴はどのような部分に現れるのでしょうか。

質問用・回答用のYahooアカウントを複数組用意し、パトロールの目を潜るためIPアドレスを分散して毎回異なる質問文、回答文を考える…

ここまでして1投稿の回覧数はいいとこ100〜200回程度。
自作自演する側も決して少なくない労力(委託している場合は費用)を費やしているため、明確な誘導を行わなければ意味を成しません。そんな背景を想像すれば図らずも答えが出てきます。

固有名詞やURLの記載

これは最も見分けがつくポイントです。
「◯◯社は良かった、お奨めできる」と特定の会社を推奨する回答や、URL・電話番号の記載がある回答は十中八九ヤラセと考えましょう。

もしも、リアル回答か否か判断に迷う場合は、推奨されているファクタリング会社名を知恵袋で検索してみるとよいでしょう。
同一会社を推奨する内容の回答が複数HITするとすれば… もう解説する必要もないですね。

回答・解決のタイミング

自作自演を行う際に弊害となるのは、一般ユーザーからのリアルな回答です。
あまり長期間回答募集を続けてしまうと、(ファクタリングを否定するなど)期待する回答が得られなかった場合、自演効果を半減させてしまうリスクがあります。
また、自演回答を行った後はその回答を不審に思った一般ユーザーから「自作自演だ!」などとバッシング投稿をされるリスクも生じます。

このような事情から、質問→回答→解決済は比較的短いスパンで進められることが多いのです。
質問と回答にほんの数時間しかタイムラグがない、特定会社を推奨する回答に対して間髪入れずに"解決済み"となっているものがあれば怪しいですね。

アフィリエイト目的の自作自演

ここまで解説してきた”ファクタリング会社による自作自演行為”とはやや異なりますが、アフィリエイト目的による自作自演も存在するので注意が必要です。
具体的には「このサイトでファクタリング会社を比較しましょう」「ファクタリングよりもカードローンを利用しましょう。」などの文句で別サイトへの誘導を行います。

アフィリエイト目的の場合、URLを記載しているものがほとんどですので、見極めは比較的容易です。
本調査の中でもヤラセ投稿49件のうち、7件はアフィリエイトサイトへの誘導を目的としたものでしたが、その全てがURLを記載した投稿でした。

自作自演は2018年から急増

ファクタリング関係の投稿の年度別推移を示したグラフ

最後にファクタリング関連の投稿の推移をグラフにまとめてみました。
全体的な質問数は2010年頃から徐々に増えており「ファクタリング」という言葉がここ数年で一般化してきたことが伺えます。

また、質問の内訳を見ると自作自演投稿は2017年から登場し、2018年以降急増しています。
本記事は2019/3時点の執筆なので、2019年はさらにその数を増すと予測しています。
知恵袋は日本一信頼性の高い質問サイトと認識していたのでやや残念な結果ですが、ファクタリングに関して言えば「過信は禁物であり、一定数のヤラセ回答が紛れている」といのが現時点での結論になります。