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金利換算で考えるファクタリング手数料

ファクタリング手数料を金利に換算する男性

ファクタリングは「調達スピード」「柔軟な審査」「クレジットヒストリーに残らない」などの点で非常に優れた資金調達手法であることは間違いありませんが、「調達コスト」を考えると手放しで評価することはできません。
結論から言えば、銀行融資や消費者金融と比較しても圧倒的にハイコストな取引です。

ですが、一刻を争う場面で調達コストだけが判断材料かと言えばそうではありませんよね?

どうしても遅らせられない支払いがある
銀行の審査を待っている余裕はない
既に返済をリスケしており、追加融資は望めない

時にはハイコストな手段を使ってでも必要な現金を用意しなければならない。それが経営判断ではないでしょうか。

代表的な資金調達方法と金利

銀行・消費者金融の看板

他資金調達に比べ、ファクタリング手数料が非常に割高であることは言うまでもありませんが、具体的にどれだけの違いがあるのでしょうか。
代表的な調達方法「銀行融資」「不動産担保ローン」「消費者金融」を対抗馬として比較してみました。

仮にファクタリング以外の選択肢がない状況だとしても、どれだけ割高なコストを支払っているか?を理解するのは経営者としての務めでしょう。

①銀行融資:3%程度

一般的に会社の資金調達と言えば、銀行からの借入れのことを指します。
同じ銀行系サービスでも住宅ローンやカードローンとは異なり、一律のプランは存在しません。
専門の担当者により会社の格付けが行われ、融資の可否・融資金額・金利・返済期間等が決定されるのです。

健全な経営体制か?資金の使用用途は?税金・社会保険料の滞納はないか?と非常に厳しく長い審査(2週間〜1ヶ月程度)を覚悟しなければなりませんが、金利は中小企業でも年利3%前後と魅力的なことが特徴です。

②不動産担保ローン:5〜10%

前述した銀行融資でも担保として不動産を提供する場合がありますが、ここで想定しているのは「不動産担保ローン」を主商品として提供する金融機関です。

有名所だと、オリックス銀行東京スター銀行三井住友トラストL&Fあたりが挙がります。

読んで字の如く、不動産による担保を前提とした融資で本人(会社)の属性が芳しくなくとも“不動産の価値”さえあれば審査の柔軟性が高いことが特徴です。
限度額はほぼ担保価値により決定されるため、1億円を超える資金調達を実現することも可能です。

金利は不動産価値・債務者属性・借入額等から総合的に判断されるため一概に言えませんが、概ね5%〜10%が相場。今回の試算では8%の値を使うこととします。

③消費者金融:15〜20%

消費者金融は融資サービスの中で最もハイコストな調達手段です。
利息制限法及び出資法で定められた上限金利ギリギリのラインが適応されるのが一般的で、借入限度額は高くとも1,000万円程度に設定されています。
高い金利が設定される一方、担保不要であり審査も通過しやすいことから事業資金調達において“駆け込み寺”的な存在とも言えます。

ファクタリング手数料を金利換算

ファクタリングの調達コストと他資金調達のコストを比較するために、ファクタリング手数料を金利に置き換えてみます。
※度々説明しているとおり、ファクタリングは売掛債権の売買取引であるため融資とは似て非なるものですが、ここではコスト比較のために便宜的に手数料を利息に置き換えて説明します。

まず、金利換算するために“借入れ期間”に相当する「ファクタリング実行→売上入金(支払い)」までの期間を以下図のように2ヶ月間と想定します。
この場合、資金サイクル的には約2ヶ月間“つなぎ融資”を受けたのと同じ効果が得られると言えますね。

ファクタリングをつなぎ融資と想定した場合の期間

「調達〜支払いまでの期間2ヶ月」さらに「ファクタリング手数料10%」と想定して金利に置き換えると…

月利換算:10%÷2ヶ月=5%/月

年利換算:5%×12ヶ月=60%

なんと、年利60%相当の計算になります。

他資金調達方法とのコスト比較表

銀行融資 不動産担保
ローン
消費者金融 ファクタリング
想定金利 3 8 18 60
※手数料10%を金利換算
借入100万円
返済期間2ヶ月
のコスト
4,932 13,151 29,589 100,000
銀行融資との
コスト比
- 2.67 6.0 20.3

続いて、各資金調達手段の調達コストを一覧表で比較してみました。
この表からもファクタリングが極めてハイコストなことは一目瞭然ですね。

様々な理由があってファクタリング利用を検討されていることは重々承知していますし、ファクタリングを使うな!という意図は一切ありません。
ただ、「銀行融資の20倍以上のコストを払うことになる」その事実だけはしっかりと理解していただきたいのです。

このことを念頭に置いていれば、ファクタリングはあくまでも一時凌ぎであり、頼り続けると致命的なダメージを負う危険性があることも想像できますよね。
私が伝えたいのはファクタリングを使う際は“行き当りばったり”でなく、出口を見据えた計画を立ててほしいということです。

ファクタリング手数料は法外?

ここまで説明した通り、ファクタリングは融資と比較すれば非常に割高が、ファクタリングは売掛債権という“財産”を買い取る行為です。

言うならば、質屋や不動産・自動車等の資産売却と同じ性質を持ちます。
例えば、100万円の時計を質屋に入れたらいくらの現金が調達できるでしょうか?どんなに状態が良くて人気なモデルでも買値の60-70%が限界です。

自動車や時計のリセールは買値の6-7割が限界

その点、売買行為にも関わらず90%前後の価値を維持したまま現金化できるファクタリングは優秀な仕組みと評価することもできます。
いずれにしても、単発的な特効薬と考え、慎重な利用を進言いたします。