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飽和から淘汰のフェーズへ

東京のビジネス街

許認可等が不要となっているため正式な業者数は不明ですが、2022年現在ファクタリングサービスを提供する民間企業は200社を超えていると言われています。
10年以上の歴史を持つ老舗会社、新規参入のベンチャー企業など大小様々なファクタリング会社が存在しますが、その数は「頭打ち」の様相を呈しています。

ファクタリング会社が増えればユーザー側の選択肢も広がり、より自社にマッチするサービスを選択できるようになるのは言うまでもないでしょう。
また、価格競争の原理で手数料が低下し、粗悪な会社が廃業するという良い流れも起こっています。

二極化するファクタリングサービス

手数料重視と柔軟性重視の分岐点

ファクタリング会社の増加によって運営方針が二極化している傾向にあります。
大きく分けて「手数料重視型」「柔軟性重視型」があり、サービスの選定で悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。

サービス内容にどのような特徴があるのかを解説してまいります。

手数料重視の特徴

手数料重視のファクタリング会社は、手数料が非常に低い(一桁台)という特徴がありますが、買取可能な債権を厳選している傾向にあります。

つまり、事前にある程度の基準・フィルターを設けることで優良な売掛金のみを買い取ることができ、延いては手数料のダウンに繋がるという仕組みです。
資本力のある大中規模の会社が参入しているケースが多く、利用者側から見ても信頼性の高いサービスと言えるでしょう。

しかし、前述した通り審査条件は厳しく、契約率(申込みに対する審査通過率)が30%程度と低くなっています。
国・地方公共団体又は大手企業に対して有する売掛金をファクタリングしたいという方におすすめのサービスです。

柔軟性重視

税金滞納がある・銀行とのリスケジュール中・売掛先の与信が芳しくないなど、ネガティブポイントがあってもできる限り審査に通るよう尽力する運営方針です。
30万円規模の少額買取・個人事業主でも利用OKなど、柔軟性の高さが大きな魅力であり、中には契約率90%を超えるファクタリング会社も存在します。

一方で、審査ハードルを下げる=債務不履行リスクの高い債権を扱うということになりますので、必然的に手数料が高くなってしまいます。
手数料重視の会社とは真逆と言えますが、他に資金調達の選択肢がない経営者にとっては正に救世主と言える存在ではないでしょうか。

手数料相場の下落

売上や株価のグラフ

二極化とは別に、全体的な手数料相場も下落傾向です。
ファクタリング会社の増加は価格競争を生み出し、2022年現在においては2社間方式で15%前後、3社間方式で5~10%が手数料相場となっています。

以前は20~30%という数字も珍しくありませんでしたので、1/2~1/3にまで下落したということになります。

さらに手数料を下げたいのであれば、3~5社に見積もりを依頼し、サービスの比較・交渉を行うと良いでしょう。
債権の金額によっては数十万円乃至は数百万の節約に繋がるかもしれません。

スピード面も大幅改善

ファクタリングのスペックを語るうえで「入金スピード」は欠かせません。
いくら手数料が低くとも、肝心の支払いに間に合わせることができなければ意味がないためです。

実は入金スピードも圧倒的に改善されており、審査回答はもちろん、提出書類に問題がなければ即日中の振込も可能となっています。
「手数料」「審査」「スピード」の3点から検討し、状況に合わせて使い分ける方法がベターでしょう。

元ファクタリング会社役員イメージ

ファクタリング毎にアイデンティティがあり、上手に使い分けること・しっかりと選ぶことが資金調達を成功させるカギとなります。