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手形割引とファクタリングの違い

手形割引とファクタリングの違いを解説するマンガ01
手形割引とファクタリングの違いを解説するマンガ02
手形割引とファクタリングの違いを解説するマンガ03
手形割引とファクタリングの違いを解説するマンガ04

一般的に、債権を証券化したものを「手形(約束手形)」といい、銀行や金融機関に売却することを「割引」といいます。
つまり手形割引は債権の譲渡にあたり、ファクタリングと同様に、売掛金や未収金の早期現金化方法として広く用いられてきました。

ファクタリングと手形割引は、共に債権を利用して現金を得るという性質を持っておりますが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

約束手形とは

ファクタリングと手形割引を比較する前に、まずは約束手形の仕組みについておさらいしていきましょう。

約束手形の仕組み図

約束手形は文字通り「将来の支払いを約束する書面」です。
手元にキャッシュが無くても商品・備品を購入したり、第三者の支払いに充てたりすることが可能であり、ビジネスの世界では欠かせない存在と言えました。

しかしながら、手形の取引高はピーク時に比べると大きく減少しており、2021年3月には「2026年を目途に廃止の方針」が経済産業省より発表されています。
参考URL:「約束手形をはじめとする支払条件の改善に向けた検討会

決済手段として一世を風靡した手形ですが、何故ここまで衰退してしまったのでしょうか。
それは「手形はあくまでも債権」「譲渡人の責任が重い」という点に他なりません。
バブル期は黙っていても儲かるといっても過言ではないほどに多くの企業が多額の利益を得てきました。
湯水のように手形を発行し、どれだけ支払いを先延ばしにしても、それ以上に利益を得ることができたのです。

バブル崩壊で問題が浮き彫りに

手形は口座に残高が無くても発行が可能ですので、支払い期日にキャッシュが不足していると決済ができません。(これを「不渡り」といいます)
不渡りを二度起こすと銀行取引が停止されるため、諸所の取引がストップしてしまい、事実上の倒産となります。

つまり無計画に発行してしまうと、後のキャッシュ不足及び倒産に繋がってしまうのです。
また、手形には「裏書人の担保責任」があり、手形を譲渡した人や会社は万が一決済がなされなかった場合に連帯して責任を負わねばなりません。

したがって、受け取った手形を支払いに使用し、仮に当該手形が不渡りとなってしまった場合、支払いに使用した企業は不渡りを起こした会社の肩代わりをしなければなりません。
この手形特有の仕組みによって、バブル崩壊と同時に多くの企業が連鎖倒産をしてしまいました。

手形割引の仕組み

手形割引の仕組図

冒頭でも触れましたが、手形割引とは簡単に言うと手形の売却です。
手数料のことを手形割引率と呼び、信用金庫・信用組合で2.5〜5.0%、メガバンクで1.5〜3.5%程度が差し引かれた(割引された)上で買取金が支払われます。

例えば、50万円の手形を割引率3.0%で割引した場合「50万円-3%=48.5万円」を受け取れる計算です。

なお、手形割引では発行元の信用状況が審査され、仮に信頼性が乏しいと判断された場合、は割引を受けられないケースもあります。
日本経済は手形と歩んできたと言っても過言ではありませんが、審査に通りづらい・換金までに時間が掛かる・譲渡時の責任が重いなどの理由から、現在はファクタリングの方が人気となっています。

ファクタリングとの違い

前置きが長くなりましたが、ファクタリングと手形割引の違いを説明してまいります。
売掛金を早期現金化するという点で共通している両者ですが、以下の通り決定的な違いがあります。

不渡りリスク

ひとつ目は不渡りリスクの有無です。
ファクタリングは民法に規定された「債権譲渡」であり、万が一譲り受けた債権が期日通りに履行されなかったとしても、譲渡人は責任を負いません。(ファクタリング業界では「償還請求権無し」「ノンリコース型」などと呼ばれています。)

一方で、手形は手形法に基づいて取引されるため、前述した通り手形を譲渡した人(または会社)は連帯して責任を負わねばなりません。

審査の違い

2つ目は審査の違いです。
手形割引は、厳密にいうと「裏書した手形を担保にし、手形相当額から割引率を引いた上で現金を貸す」という金融取引です。
したがって、手形の発行元・割引をしようとする企業の双方の信用情報が審査され、仮に信用状況が芳しくない場合は利用することができません。

不渡りが起きた場合に保証能力があるのか否かを重要視してきます。
具体的には、債務超過・税金保険未払い・赤字決算などがあった場合、不渡り時の保証能力が無いと判断される可能性があります。

ファクタリングとの違い・総まとめ

両者の違いをまとめると、以下の通りとなります。

ファクタリング 手形割引
コスト 債権額の1~20% 債権額の1.5~5%
譲渡人の責任 原則無 原則有
法的性質 売買契約 金銭消費貸借契約
審査 簡易な審査 厳格な審査
取引方法 意思表示のみで成立 手形の引渡しが必要

ファクタリングは原則として責任を負わない・審査が簡易のためスピーディーに資金繰りが可能というメリットがありますが、債権や取引方式によって手数料が大きく変動します。
一方で、手形割引はコスト面では優れておりますが、審査が厳格のため決済までに時間が掛かる若しくは審査に通らない可能性があります。

まずはファクタリング会社から見積りを取り、コスト面で折り合わなければ手形割引を検討するという方法がオススメです。

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