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ファクタリングにも限度額がある

ファクタリングの掛け目を解説するマンガ01
ファクタリングの掛け目を解説するマンガ02
ファクタリングの掛け目を解説するマンガ03
ファクタリングの掛け目を解説するマンガ04

ファクタリング会社の公式ホームページなどで「最大1億円までの売掛金を買取可能」といった記載を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
仮に1億円の債権があった場合、1億円から諸費用を引いて9,500万円くらいにはなるのかな?と考える方が多いと思います。

しかしながら、ファクタリングには「限度額」「掛け目」といったシステムがあり、債権全てを売却・現金化できない可能性があります。
齟齬を防ぐためにも、まずはどの程度の金額が利用できるのかを知っておきましょう。

ファクタリング買取額割合

ファクタリングを利用する際、売掛債権の存在や金額、利用の可否等が審査されます。
加えて、ファクタリング会社の一部では当該債権の買取限度額である「掛け目」が設定されるケースがあります。

簡単に言うと「100万円の売掛金のうち80万円(80%)までが買取可能」といったように、全売掛債権のうち何割までを買い取れるかを予め定めておくのです。
状況次第ではファクタリング会社選びの重要項目となる可能性も考えられますので、どのようにして算定されるのかを確認しておきましょう。

元ファクタリング会社役員イメージ

掛け目は売掛債権の内容や顧客の信用度などで変動(50~80%)するため、債権額が必要金額ギリギリの場合は注意せねばなりません。

掛け目・限度額の決定基準

ざっくりとではありますが、信頼性の高い債権で8割程度、信用に不安が残る又は初めての取引の場合は5割程度とお考えください。

さらに、次の3点を用いた上で最終的な掛け目が設定されます。
ファクタリング会社側のチェックポイントと思惑を理解しておくことで、交渉を有利に進められたり、会社選びに役立ったりするかもしれません。

決定基準1~債権の信頼性

冒頭でも触れましたが、まず売掛金の信頼性は大変重要な判断項目です。
会社規模が大きい・長年の取引履歴があるなど、安定した入金が期待できると判断されれば、掛け目はその分大きくなります。

一方で、入金が不安定・新規設立の会社のため客観的資料が少ないなど、信頼性に難ありと判断された場合は、掛け目が大きく減らされてしまいます。
取引先の財務状況が芳しくない場合は注意する必要がありそうです。

決定基準2~売掛先の数

もう一つ、掛け目の算定では「取引先企業の数」も重要視されます。
なぜならば、ファクタリング会社は「1社に対して300万円の売掛金を有している」よりも「100万円の売掛金を3社に対して有している」方を好むためです。

複数社に分散された債権の方がリスクヘッジに繋がりますので、ファクタリング会社は1社あたりの掛け目を高くすることができるのです。

元アドバイザーイメージ画像

「○万円まで買取可能」の記載は売掛金の合計額であるケースが多いため、事前に必ず確認を取るようにしてください。

決定基準3~利用回数

信頼関係の構築や実績によっても掛け目・利用可能額は変動します。
過去の取引でトラブルが無かった場合に限られますが、初回利用時よりも2回目、2回目よりも3回目といったように、利用回数が増える毎に掛け目も高くなるのが一般的です。

特に2社間ファクタリングは信用取引の側面が強いため、利用企業の信用状況・信頼関係は非常に重要と言えます。
掛け目を重視するのであれば、できるだけ同じファクタリング会社を繰り返し利用するようにしましょう。

各ファクタリング会社に必ず相談を

限度額を確認する経営者

同じ債権であっても、掛け目によって買取金額は大きく異なります。

例えば300万円の売掛金であれば、80%と50%では90万円もの差が生まれる計算です。

ファクタリング会社を選ぶ際は手数料や振込スピードだけではなく、掛け目もしっかりと確認するようにしてください。
また、見積りを取る際は必ず「最終的な手取り金額はいくらなのか」をチェックし、希望額に届くかどうかを確認するようにしましょう。