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モアタイムシステムとは

オンライン取引システム「モアタイム」

ATMやPC・スマホによる銀行間振込の根幹となるのが1973年に稼働を開始した「全国銀行データ通信システム(通称"全銀システム")」です。
国内有数の大規模ネットワークシステムであることはもとより、サービススタート以来45年間で"一度もオンライン取引を停止したことがない"という高い信頼性を誇ります。

しかし、銀行営業時間に則する形で平日8:30〜15:30をシステム稼働時間としており、営業時間外や土日祝日の対応が近年の課題でした。
そこで国内銀行間での送金を24時間365日実現することを目的に2018年10月9日から稼働開始されたのが"モアタイムシステム"です。

モアタイムシステムの運用風景

全銀システムは70年代からの古い規格を引きずっていることから、各銀行における改修効率を鑑み、サブシステムとして存在しています。
2018年10月時点で全金融機関75%にあたる504の銀行・信用金庫・信用組合が参加し、うち6割は24時間365日の接続を行います。

みずほ銀行は出遅れか?

メガバンクの中でみずほ銀行だけはモアタイムシステムへの接続を見送っており、具体的な導入時期が未定です。
同行が社内システムのトラブルを抱えていることは周知の事実で、モアタイム見送りの理由は明らかですが、24時間365日送金が当然の風潮となる世の中で大きな痛手となるのではないでしょうか。
いずれにしても、みずほ銀行を含め遅かれ早かれほぼ全ての銀行間で24時間365日の送金が実現するものと考えてよいでしょう。

主要銀行の接続時間

銀行名 モアタイムシステム接続時間
三菱UFJ銀行 24時間365日
(毎月第2土曜日の21:00~翌朝7:00を除く)
三井住友銀行 24時間365日
(日曜21時〜月曜7時を除く)
みずほ銀行 接続未定
りそな銀行 24時間365日
ジャパンネット銀行 24時間365日
ソニー銀行 24時間365日
(月曜2時〜5時を除く)
楽天銀行 24時間365日

※2018/11時点

ファクタリングにおけるメリット

モアタイムシステムによりATMで時間外送金をする人

近い将来、モアタイムシステムによりほぼ全ての金融機関で24時間365日即時送金対応が実現されることとなりますが、ファクタリングにおけるメリットを考えてみましょう。

さらなるスピードUP

まず、総合的な入金スピードは確実に速くなります。
多くのファクタリング会社が9:00-19:00の営業時間ですが、審査等を踏まえると振込実行には最短3-4時間が必要になります。
つまり、即日入金を実現させるには遅くとも午前中には申し込みを行い、速やかに審査書類を送付することが条件になってくるのです。

モアタイムにより24時間送金が実現したことで、当日入金の実行率が大幅に上昇するのです。
例えば、15時のファクタリング申し込みに対しても当日中に審査を完了し、同日19時に入金完了。という流れが成り立ちます。

当たり前ですが、自社の口座(銀行)がモアタイム接続に対応していることが条件となるので、仮にみずほ銀行などモアタイム未対応銀行の口座しか持っていないようなら、別途24時間送金に対応した銀行口座を開設しておくことをお奨めします。

余裕を持った業者比較

モアタイムシステムにより入金時間の制限が無くなると、利用者は気持ちに余裕を持った選択ができます。
これまでは「今決めてもらえば、今日の15時までに着金できるように手配する!」等の殺し文句で、半ば強制的に契約をまとめくる業者に対しても毅然とした対応ができます。
仮に入金時間が15時でなく17時になったとしても同日中であれば大きな問題はないでしょう。利用者側からすれば、即答を避け"一呼吸置いて冷静な判断ができる"というのは大きなメリットとなります。

私の意見として、必ず2社以上(できれば3社)を比較して相見積もりをとったうえで、ファクタリング契約することを推奨しています。
モアタイムによる24時間送金化により、焦って取引したが故に不利な条件でまとめられてしまった… という事例が減る事を願います。

意外なデメリットも?

即時振込化によりファクタリング業界で発生するデメリット

24時間送金が実現し、経営者やビジネスにとってはメリットばかりの様にも見えますが、ファクタリング利用者の観点からするとやや都合の悪い一面もあります。

それはズバリ… 言い訳が通じないこと。

これまで当日送金は15時締切だったことから「振込処理が遅れてしまい、翌朝着金になる」と言えば、相手は翌日9時まで入金の有無を確認することはできませんでした。
このように言い訳することで、支払い側は翌朝(もし週末なら土日や祝日で2-3日)まで"猶予"ができます。
(ビジネス界で入金遅れがご法度であることは前提ですが…)

しかし、モアタイムが普及してしまうと夜でも土日でも送金できてしまうため、この時間稼ぎが通用しなくなってしまうのです。

ファクタリング業者も嘘が通じなくなる

実は、ファクタリング会社側もこれまで銀行営業時間を理由に一日保留し、買取を熟考する。というのは常套手段でした。
即日入金といいつつ、審査完了がギリギリになり15時を過ぎてしまった…などとそれっぽい理由をつけて翌日まで引き伸ばすのです。
その間に時間の掛かる審査事項や登記情報などを調べ、買取債権の信憑性を確認するというもの。

利用者側・ファクタリング会社側共に嘘が通じなくなり、場合によってはモアタイム自体がデメリットとなる可能性があるということです。