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多業種で活用されるファクタリング

ファクタリングは業種を問わず幅広く活用されている資金調達法です。

顧客一人一人と現金授受を行う八百屋商売でなければ「先出し後払い」の習慣が基本になりますよね。
既に発生している売上が元になるため借金ではありませんし、即日性が高いので支払いサイクルに悩む中小規模会社では利用が広がっています。

利用業種割合

最も利用割合が高いのは建設業で33%、次いでサービス業(中でも派遣業やコンサル業が多い)22%と続きます。
特徴として支払いサイクルの長い業種と人件費による出費が多い事業でよく使われていることがわかります。

ファクタリング利用業種割合

建設業の利用事例

公共事業の建設現場

ファクタリングで最も利用が多いのが建設業界です。
下請け・孫請けと支払いピラミッドが複雑なゆえ、支払いサイクルが長く資金繰りに苦しむ経営者が多くいらっしゃいます。

特に土木工事関係は公共事業も多く支払いが安定していることから、ファクタリング会社側も積極的に債権買取を行っているジャンルです。

運送業の利用事例

リースで購入したトラック

トラックが主となる運送業は車両購入や突然の事故・故障などイレギュラーなトラブルもあり突発的な資金確保にファクタリングが利用されるケースがあります。
また、経営状況が安定していてもガソリン・軽油の価格が高騰すると燃料費で赤字転落するリスクも抱えています。

銀行融資の割合を上げすぎると新規でトラックを導入する際のリース・ローン等の審査に影響することを危惧し、敢えてファクタリングを利用する経営者もいます。

貿易業の利用事例

中国から輸入されるスマホアクセサリー

海外送金や通貨間の為替変動により、一時的な資金ショートを起こしやすいシビアな職種です。
そのため、経営のバックアップにファクタリングを選択する方も少なくありません。

入金が外貨になると手形割引は利用できないので、その点でもファクタリングは柔軟性が高いと評価できます。

アパレル業の利用事例

海外の裁縫工場

季節により取扱量に増減が目立つアパレル業でもファクタリングが一役買っています。
ここでは、生産依頼先の海外工場で起きたトラブルに対応するために資金調達した例を紹介します。

アパレルに限らず雑貨販売・家具販売の職種でも同様のパターンで活用されることがあります。

携帯電話販売業の利用事例

各キャリアの携帯電話売り場

販売報奨金制度により成り立つ中小の携帯電話販売業者。
一次代理店、二次代理店…と複数会社を挟んでいるケースもあり、成果発生から入金までのスパンが長いのが悩みのタネです。

特にゼロ円携帯廃止の方針や新型iPhoneの登場と市場の変化に応える形で在庫確保をしなければならず、ファクタリングは理に適った調達方法のようです。

介護業の利用事例

経営が立ち行かなくなった介護施設

一般的に介護業界で利用されるのは診療・介護報酬ファクタリングとなり、国保から入金される予定の報酬を前倒しするものです。

実は診療報酬の債権譲渡は柔軟で3社間ファクタリングとして契約できるので手数料も一桁台で済むことがほとんどです。
出費の大半が人件費・施設維持費に消えていく介護業界でも必要不可欠な存在なのです。

人材派遣業の利用事例

プログラマーを扱う人材派遣

在庫も無く一見資金繰りには無縁そうに見える人材派遣業ですが、給料先払い・売掛先からは数ヶ月遅れとキャッシュ的には非常に厳しい業種なのです。

実際にファクタリング利用件数は建設に次いで2番目に多く、ここではシステムエンジニア派遣を行う会社の事例を取り上げました。

不動産経営の利用事例

賃貸物件のマンション

20棟ほどの賃貸経営を行う不動産会社のファクタリング利用事例をご紹介します。
各入居者からの家賃収入や管理費収入を債権として、1ヶ月の前倒しを行いました。

土地売買に必要な軍資金を数日で調達することに成功し、手数料を差し引いても200万円以上の利益を残すことができました。

インターネット通販業の利用事例

クレジットカード決済が主流の通販事業

EC事業を手掛けるベンチャー企業の利用事例です。
通販は商品開発・広告・初回無料キャンペーンなどの初期持ち出しに加えて、クレジットカード決済による入金遅延が致命的な問題になります。

今回は決済代行会社からの入金を早めるためにファクタリングを利用した事例を紹介します。
決済代行会社とも粘り強い交渉を行い、売掛先を含めた3社間ファクタリングに持ち込むことで手数料を一桁台まで圧縮した成功事例です。

解体工事業の利用事例

解体作業をするクレーン

解体専門の一人親方会社によるファクタリング利用事例を紹介します。
工事毎に必要な人足を横繋がりの会社から集める流れになりますが、信用第一の世界であり、人件費は前払いが必須です。

工事契約書と請求書をもとにファクタリングを行い、人員確保とキャッシュフローの健全化を行いました。
手数料20%は安くはありませんが、銀行融資が難しい小規模事業者や即日で資金が必要なケースではファクタリングの強みが活かせるのではないでしょうか。

土木業の利用事例

幹線道路での土木工事

積雪により2ヶ月の竣工遅れが発生。これにより資金繰りが悪化し、当面の運転資金を確保するためファクタリングを実行した事例です。

同社は近い将来、銀行からまとまった融資を受ける予定があったためノンバンク系の借入はご法度という状態でした。
そこで、借入に該当しないファクタリングを選択することで信用情報にも影響をあたえず、ピンチを乗り切ることができました。

バス会社の利用事例

拡大するツアーバス業界

多発するバス事故を背景に行政の締め付けが強化され、一人あたりの勤務時間や健康診断義務、車両整備費の増額など想定外の出費が続きました。
それに追い打ちを掛けるように燃料高騰が押し寄せまさにダブルパンチ状態…。

根本的な解決ではないものの、当面のキャッシュフローを健全化するため3ヶ月間の計画的ファクタリングを実行した事例です。
単月での改善が厳しい場合、はじめから複数ヶ月契約で話を進めることで段階的に手数料を下げることができました。

自動車部品製造業の利用事例

自動車になくてはならない部品製造

予想外のヒット車種登場により急遽メーカー側より追加受注を受けた部品製造会社ですが、入金サイクルの問題から十分な原料発注資本が無く150万円のファクタリングを行った事例です。

一刻を争う発注が必要だったことから借入ではなく、即日資金調達が可能なファクタリングを選択。
製造業の過酷な下請け体制の問題点とともに、町工場の苦しい立場も赤裸々に語られています。

運送業(残業代請求)の利用事例

未払いの残業代を裁判所で請求

従業員5名による残業代請求(弁護士経由)を受けた運送会社が、和解金と他従業員への補填で300万円をファクタリングした利用例を紹介します。

取引額が高額になることと事情を理解した取引先の協力により、3社間ファクタリングとして5%の手数料で実行しました。
和解金や示談金などの名目では融資を受けるのは難しく、調達時間・コストの面でファクタリングの強みが活かせた例と言えます。

WEB向け広告代理業の利用事例

新規案件の広告費を確保

「PPC」と呼ばれるクリック課金型広告を扱う代理店ですが、大手通販会社からの大規模プロジェクト受注にあたり先出しが必要となる広告費を確保するため、ファクタリングを利用。

当初から1回限りの利用で軌道に乗せる!と入念な計画をしていたこともあり、翌月からはキャッシュフローも正常化し、1,000万円/月規模の大型案件も継続受注することに成功しました。

調剤薬局の利用事例

新規クリニックオープン費用を捻出

薬局の目と鼻の先に新規クリニックがオープンするという願ってもないチャンス!
しかし、人工透析を扱う特殊な医院であり特殊で高額な薬品在庫を揃える必要がありました。

一度は辞退を考えたものの、処方数を増やせる絶好の機会と捉え調剤報酬を現金化し、在庫・人員の確保を行いました。
結果的に1.5倍以上の処方箋を扱うこととなり、成功をおさめました。
調剤報酬ファクタリングの仕組みや、手数料相場と併せて活用事例を紹介します。

電気工事業の利用事例

従業員の給与・資材費をファクタリング

主要取引先である中堅建設会社から、突然の支払いサイクル変更を言い渡された小規模会社。
9割以上の売上をこの建設会社に頼っていたため、1ヶ月間ほぼ入金無しの状況が発生してしまいます。

従業員への給料支払いや部材購入など最低限の運転資金を確保するため、ファクタリング利用を決意。
紆余曲折あったものの、取引先へファクタリング(売掛債権譲渡)の承諾を得て、手数料が安価な3社間ファクタリングの利用に成功しました。