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500万円の売掛金を早期化

ファクタリングによる資金調達で工事の受注枠増に成功
調達金額 500万円
取引手法 2社間
売掛金 1,500万円
年商 9,000万円
従業員数 6人

建設業の中でも土木系の仕事をメインに受けています。
今回は高速道路建設の下請け工事を受注していましたが、複数下請けのうちの一社が倒産し、その穴埋めとして急遽増員と車両の確保が必要になりました。

公共事業関係は利益率も良く嬉しい話でしたが、支払いサイクルが遅く増員分の給与や車両レンタル代はどう見積ってもショート確実でした。
売上入金は6ヶ月後なのに、従業員の給料は毎月発生していきます。経費の半分以上が人件費の土木系建設業者にとってはキャッシュ・フローがとても重要なのです。

高速道路延伸は7年後まで計画されており、ここは多少の無理をしても受注枠を広げておきたい。
またと無いチャンスだと考えました。

元請け会社には受注可否を即答しなければならず、当てにならない銀行融資審査を待っている時間はなくファクタリングを選択しました。
実はこの高速道路建設は3年前の着工時から継続的に受注しており、毎月安定した売掛金入金があるためファクタリング会社の信頼を得やすいのも売掛債権売却を選択した理由です。

1,500万円の売掛金の内、1/3にあたる500万円を早期化することで当面の給料と先出しが必要な車両代金を工面することができました。
なお、今回の検討の中で3社間と2社間のファクタリング方法を知り手数料の違いも勉強しました。

いろいろ考えましたが、元請け会社に「運転資金が足りないので…」と債権譲渡の承認を打診すれば「ここも危ないのでは?」と勘ぐられ発注を渋られる可能性もあると懸念し、取引先へは通知しない2社間ファクタリングを選択しました。
その分手数料は掛ってしまいましたが1ヶ月あれば銀行融資も間に合うため、中長期的に見れば軌道に乗ると判断し決行しました。

結果、20人体制だった会社は30人規模となり、来年度は年商2.5億レベルまで成長できる見込です。
もちろん一時的なリスクと割高な調達コストは承知していますが、信頼性と柔軟度がモノを言う建設業界では一定数の需要があるのです。

支払いサイクルの長い建設業では一般的に利用されています。
全体の30%以上は建設業のお客様と言われており、まさにこの業界のためにある仕組みと言っても過言ではありませんね。