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人足確保のため資金調達

家を解体する業者
調達金額 100万円
取引手法 2社間
売掛金 150万円
年商 2,000万円
従業員数 2人

住宅〜アパート規模の小規模解体を扱っている小さな会社です。
いわゆる"一人親方"であり、複数人で現場に入る時は短期契約で雇い入れるスタイルでやっています。

今回、アパート4棟の解体依頼がありましたが、建て替え前提でありスケジュールが非常にタイトでしたため、仲間の同業者から3人の人手を借りることにしました。
人材の貸し借りはこの業界では当たり前にやっていますが、信用第一なため人件費は全額先払いが暗黙のルールで、30万円✕3人足で大凡100万円の用立てが必要になったのです。

私のような弱小会社に融資を行う銀行など無く、スピードの観点から知り合いの会社に紹介されたファクタリングサービスを利用しました。
手数料は100万円の買取に対して20%(20万円)と安くはない金額でしたが、工事代金と相殺しても十分利益が残ったので、成功パターンと言えるのではないでしょうか。

自転車操業が精一杯な業界体質

100万円程度の現金は常に留保しておくのが良いのでしょうが、正直どこの会社も自転車操業状態でとても預金を考える余裕などありません。
無理なスケジュールや安い工事代金を吹っかけられたとしても、NOとは言えずなんとか辻褄を合わすことしかできないのです。(仮に断れば、二度と仕事が回ってくることはないでしょう…

地方の建設業は次々と廃業に追い込まれており、仕事があるだけマシ…というのが実情です。
今回はファクタリング利用により一次凌ぎできましたが、根本的な解決には至っていません。

同業他社へのアドバイス

ファクタリングは業者選びさえ間違えなければ、当日や1-2日でまとまった資金が手に入ります。
それこそ、元手がゼロだったとしても新しい仕事が決まった時点で、その工事の契約書や請求書を基にファクタリング会社から資金を調達し人足や資材を調達…という手順で仕事を回すことも可能です。

仕事を受けたいが先立つ資金が無い!と悩んでいる方には是非知ってもらいたい仕組みです。

あとは、言うまでも無いですが、手数料20%(安くとも15%程度)が掛かるので、一定以上の利益率を確保できる仕事でなければ受けても赤字になるという全く無意味な結果になってしまいます。
ある程度の見極めは前提となるものの、緊急時には利用価値のあるサービスではないでしょうか。