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薬剤調達のため、資金調達

新規クリニックオープン費用を捻出
調達金額 400万円
取引手法 調剤報酬ファクタリング
売掛金 600万円
年商 4,000万円
従業員数 5人

父の代から続く薬局を経営しています。
近接する内科・眼科からの処方が9割を超えており、揃えておく薬剤もほとんどが定番のものでしたが、薬局から100m程の位置に新たなクリニックができることが決まり「処方箋を扱ってもらえないか?」という打診がありました。
ここまでは有り難い話なのですが、そのクリニックは人工透析を扱っており、特殊で高額な薬(インスリン等)を常備しておかなければならないという課題もありました。
さらに、週6日の営業体制を希望され、薬剤師・事務員の増員も必須となってしまいました。

薬剤はクリニック側が希望する種類・量を用意すると原価で300万円相当になります。
もちろん余剰資金は無く、なんらかの資金調達が必須となりました。
潔くオファーを断るという選択もありましたが、今の御時世新しい取引先ができることは願ってもないチャンス、なんとか受け入れたいところです。

薬局の売上は“調剤報酬”により決まります。
調剤基本料=41点/夜間休日等加算=40点/薬剤服用歴管理指導料=41点のように、調剤行為により細分化されているのです。
調剤報酬点数は10円/点で計算され、社会保険診療報酬支払基金(国保の場合は、国民健康保険団体連合会)から受け取ります。

保険証があれば病院・薬局では3割分の支払いになりますよね。
3割分はその場で患者様からいただき、残りの7割は後に国から支払われるという仕組みなのですが、この社会保険診療報酬支払基金が曲者で支払いまで2ヶ月程の期間を要してしまいます。

銀行・貸金業者からの借り入れも視野にいれましたが、知り合いの薬局へ相談したところ「調剤報酬ファクタリング」を知り、利用することにしました。
600万円程の支払い待ちがありましたが、そのうち400万円を現金化することに成功しました。
手数料は5%(20万円)で、借り入れ手数料や金利と比較しても妥当なコストと考えました。

迅速に資金調達できた結果、必要な薬剤を準備することができ新たな患者を獲得することができました。
処方箋枚数も以前の1.5倍程に拡大したため、正しい選択だったと自負しています。

調剤報酬ファクタリングは低手数料

調剤報酬・診療報酬・介護報酬ファクタリングは売掛先となる社会保険診療報酬支払基金の承諾を得て実行されます。
つまり①利用者(薬局や病院)/②ファクタリング会社/③支払基金の3社間ファクタリングとなるのです。
また、支払い元が国の機関であることから焦付きのリスクは無く、必然的にファクタリング手数料は割安になるという仕組みです。

一般的に3%〜6%での実行となりますが、総合病院など数千〜億単位かつ中長期に渡る取引があれば1-2%で実行されるケースもあります。
一般企業は使えないため特殊なファクタリングとなりますが、医療関係の方で資金調達をお考えでしたら非常に効率的な方法としてお奨めします。