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アメリカ発の画期的な資金調達法

ファクタリングの歴史を漫画で解説01
ファクタリングの歴史を漫画で解説02
ファクタリングの歴史を漫画で解説03
ファクタリングの歴史を漫画で解説04

一説では14世紀という話もありますが、本格的にファクタリングの運用が開始されたのは1900年ごろと言われています。
1900年前後と言えば、ロックフェラーやフォード、J・Pモルガンと現代に名を残す実業家が現役だった頃のアメリカ金ぴか時代末期。

ファクタリングは支払サイクルの前倒し・資金調達手段の一つとして重宝され、高度経済成長を支えました。
100年以上の歴史があり、認知度も高いアメリカでは日本の5〜10倍の市場規模があると言われています。

日本におけるファクタリング

1970年代の日本

一方、日本では1970年代初頭に登場しました。
当時は都市銀行系子会社(第一勧業銀行など)が主流であり、債権回収や信用調査を含んだ経営コンサルタントに近いものであったようです。

しかし、類似した手形取引と仕組みや目的が重複していたためか、認知度はいまいち高まらず、限られた会社が利用する資金調達方法となってしまいました。

1991年のバブル崩壊後は徐々に手形取引は少なくなり、現代では当時の3%程度にまで減少しています。(1990年の手形交換高4,797兆2,906億円に対して2019年は183兆9,808億円)
手形取引が大きく衰退したという点も、昨今ファクタリングが注目を浴びるようになった理由の一つではないでしょうか。

現代のファクタリング

インターネットや電子決済が普及したこともあり、2000年頃から数多くのファクタリング会社が登場しています。
この時代は、度重なる貸金業法の改正によって小さな消費者金融の経営が立ち行かなくなり、多くの貸金業者が廃業に追い込まれていった時期です。

ファクタリングは貸金業法の規制を受けないため、次なるビジネスモデルとしてファクタリング業に移行する業者が増えたと考えられています。

元ファクタリング会社役員イメージ

なお、民法では「2社間方式」という債権譲渡はなく、ファクタリングの商習慣によって生まれた債権譲渡方法です。

中小企業にフィットした資金調達

ファクタリングの需要が拡大したのは、前述した「2社間方式」が大きく影響しているものと考えます。

バブル期とは異なり現在は資本金なし(1円~)・役員1名から会社を作ることができますので、規模が小さい会社が非常に多くなりました。
さらに会社を設立せずに個人事業主として活動する方も多く存在し、企業=会社というイメージは今やもう古い考えなのかもしれません。

一方で、小企業として活動する場合は「資金調達」が大きな問題となります。
ビジネスの世界では資金調達と言えば「銀行融資」が一般的ですが、売上が比較的少なく、利益が大きくない(または赤字)状況では審査に通ることさえままなりません。

ファクタリングは売上・財務状況が悪くても利用できる上、2社間方式であれば売掛先(取引先)に知られずに取引を進めることが可能です。
銀行融資に比べるとコストは高くなるものの、中小企業のニーズにマッチした資金調達方法と言えるのではないでしょうか。

進化するファクタリング

1900年代のアメリカ

ファクタリングの魅力は「柔軟性」「スピード」です。
赤字状態や税金滞納中等であっても利用が可能であり、2社間ファクタリングであれば相手方に知られる心配もありません。

また、ファクタリングは「債権の存在」「内容」の審査がメインのため、銀行融資や不動産担保ローン等に比べて簡易な審査で済みます。
そのため即日中の決済も可能であり、つなぎ資金として近年多く利用されるようになりました。

さらに、2020年には「オンライン型」と呼ばれるサービスも登場しています。
こちらは文字通りオンラインで取引が完了するファクタリングサービスで、日本全国どこからでもご利用が可能というメリットがあります。
令和となった昨今も進化し続けるファクタリングを是非活用してみてはいかがでしょうか。